夏の高校野球・ 岩手大会の展望(2019)と注目選手:ドラフト注目度A

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夏の高校野球・岩手大会が7月11日に開幕する。160キロを超す投手と150キロを記録した投手2人がおり、プロ注目の捕手もいる。注目選手自体は少ないものの、地区のドラフト的注目度はA。

注目選手

昨年はドラフト会議で指名された選手はいなかった。昨年より大船渡の佐々木朗希投手、花巻東・西舘勇陽投手が注目されていた。

そして今年、佐々木朗希投手はとんでもない投手になった。U18代表候補合宿で163キロを記録し、常時150キロを超すストレートに、スライダー、チェンジアップ、カットボール、スプリットなど一通りの変化球も、制球良く、バッターが振るところに投げ込んだ。長い足と腕で、バッターに近い所からそれらの球を投げるのだから、ベストの球は高校生ではたまらない。ただし、そんな佐々木投手でも、ヒットは許す。味方の内野陣、外野陣にはまだ穴もあり、外野に飛ぶと回り込んで単打に抑える事ができない。

それも含めて、佐々木投手はすごいというしかない。まだ成長途中という事でどのような投球になるのかが気になるが、最後の夏を悔いなく投げて、秋にはばたいてほしい。

そしてその佐々木投手に並んできているのが花巻東の西舘勇陽投手。1年時から182cmの長身右腕で、大谷2世という声も聞かれるほどの素質を、佐々木監督も評価していた。しかし2年時にやや伸び悩んだか結果も球速も伸びる事なくここまで来た。しかしここへきて150キロを記録を記録した。揺れていたフォームもしっかり固まり、課題の制球力も良くなった。大谷を越える存在となた佐々木投手にはまだ差が付けられているが、プロの舞台で共に戦える選手だろう。

もう一人、レベルの高い投手がそろう岩手の中で、スラッガーが育った。黒沢尻工業の石塚綜一郎選手は181cm83kgと体があり、捕手としてセカンドまで1.88秒を記録、打っても高校通算36本塁打を記録している。春も2ランホームランを放ち、プロのスカウトが大勢視察をしている。ドラフト会議での指名は確実ではないかとみられる強打の捕手。

その他の選手

花巻東は中森至選手が投手としても一番の安定感があり、3番バッターとしてもチームの中心となる。中村勇真選手も182cm78kgと体のある選手。

盛岡大付は甲子園を経験している好打者でパンチ力もある佐々木俊輔と183cmで強打の左打者・平賀佑東選手がおり、その間に4番で強打の岡田光輝選手が入り、1年生の天才・松本龍哉選手も加わった。勢いに乗ると止まらない打線は健在。投手は制球力で勝負する阿部秀俊投手に138キロを記録する右の木内優成投手や、135キロを記録する左の村上琉星投手などが支える。

大船渡も佐々木選手はバッターとしても2ケタのホームランを打ち、軽く外野の頭を越していく打球を打つ。また木下大洋選手も高校通算24本塁打でプロのスカウトも打撃を評価する選手、和田吟太投手も春に8回参考ノーヒットノーランを記録し、決してワンマンではない。

他にも専大北上の1番・杉田瞬人選手は春に3本塁打を放ったリードオフマンで、4番の川村真生選手もチームの柱として長打力を見せる。盛岡四の畠山航輔選手も粘り強い打撃で主将としてチームを引っ張る。好投手を輩出する千厩は165cmながら130キロ後半を記録する千葉哲太投手がいる。

優勝予想

昨年夏は花巻東、秋は盛岡大付が優勝し花巻東が準優勝。そして春も花巻東が優勝し、盛岡四が準優勝、盛岡大付と専大北上がベスト4位だった。

やはり花巻東と盛岡大付の2強が頭一つ出ている感じ。投手力の花巻東に強打の盛岡大付という構図も例年通りか。

そこに入ってくるのが、昨年秋にベスト4入りした佐々木投手のいる大船渡となるか。また実力のある盛岡四、一関学院、一関一、専大北上も加わり、そして黒沢尻工、久慈などもチャンスがある。

全国的にも一番注目される事になる岩手県、どのチームが甲子園に出場をするのか。

2019年度以降-高校生-岩手県のドラフト候補リスト

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