星稜・奥川恭伸投手が23奪三振で智弁和歌山下す、中日は3人態勢、楽天は球団社長視察

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星稜・奥川恭伸投手が、今後のプロフィールに燦然と輝くようになりそうな23奪三振の投球を見せた。甲子園に居残りしているスカウトからも絶賛の声が相次いだ。

23奪三振

奥川投手はこの日、「わくわくしている」と臨んだ智弁和歌山戦、優勝候補の強打線であり、U18代表合宿で共に過ごした黒川史陽選手、東妻純平選手といったプロ注目の選手もいる。おそらくこの夏の甲子園でハイライトにもなりそうな対戦だった。

そして奥川投手の投球が爆発した。初回からストレートは150キロ台を記録すると、最速は154キロを記録。またスライダーのキレも素晴らしく、東妻選手や1年生で4番の徳丸天晴選手などはタイミングが合わずに空振りを繰り返した。とにかく無駄な球が無く、どんどんストライクを奪って追い込んだ。9回まで17個の三振を奪いながらも100球前後に抑えるという驚異的なピッチングだった。

しかし、智弁和歌山も打撃だけのチームではない。先発した小林樹斗投手は最速147キロの速球を投げ、来年のドラフト1位候補。この日は満を持しての星稜戦の先発だったものの、いつものように球が躍動するような所が無く苦しんだものの、4回途中で降板した。しかし、同じ2年生で好投手左腕の矢田真那斗投手がしっかりとしっかりと抑えると、「後半勝負」と見ていたように6回からエースで150キロ右腕の池田陽佑投手が登板し、こちらも素晴らしい投球を続ける。9回まで1-1が続き延長に入った。

奥川投手は延長に入ると、息をする肩の動きが大きくなり、また足を軽くつるなど異変が起きていた。しかし、周りの心配を制すると10回、11回、12回も150キロ超の球を連発した。12回には4番から始まる相手を、徳丸・根来・東妻から三者連続三振を奪った。試合はタイブレークに突入するも13回に2奪三振、14回も得点を許さず、165球を投げて14回3安打23奪三振1失点という圧巻の投球を見せた。

試合はその裏に3ランホームランが飛び出し、奥川投手が勝利した。対戦した智弁和歌山の黒川選手、東妻選手、池田投手などから優勝を託されると、勝者は涙を流しながら校歌斉唱をしていた。

プロのスカウトも絶賛

多くのスカウトは、甲子園大会で一通りのチームが出場した段階で各地に散らばるが、その中で中日は松永編成部長、米村チーフスカウト、音スカウトの3人で視察を行った。米村チーフスカウトは「県大会では仕上がってないという印象を受けたけど、甲子園の大舞台に合わせてギアを上げてきた。総合力、勝ち抜くセンスはBIG4の中でも抜けている。佐々木に近づいてきている。勝つ事がすべてのプロでやっていけるだけの素質がある」と話すと、松永編成部長も「気持ちが入っている中でも請求ミスがない。文句のつけようがない」と絶賛した。

また東北楽天は立花球団社長が視察し「素晴らしい。甲子園は毎年見に来ているけど、ここ数年ではNO.1のピッチャー」と絶賛した。千葉ロッテの永野チーフスカウトも「これまでで一番の出来。前回とは全然違う」と話した。

他にも、東京ヤクルトの阿部スカウトは「プロに入って後々についてくる制球力がすでにある。アマの中では大学生を含めてNO.1投手じゃないですか」と話すと、阪神の筒井スカウトも「この大一番でいつもより喜んで投げているように見える。スピードだけでなく、あれだけの角度が付いたストレートを投げられる投手はそういない」と話した。

松坂大輔、田中将大に並んだ瞬間だった。あとは故障なくこの大会を投げ切って、秋のドラフト会議を迎えてほしい。

2019年度-高校生投手のドラフト候補リスト
2019年夏の甲子園ドラフト番付

3試合目の視察「佐々木と双璧」竜スカウト 西日本スポーツ紙面 2019/8/18

 

スカウト絶賛 スポーツ報知紙面 2019/8/18

 

スカウトも絶賛 スポーツニッポン紙面 2019/8/18

 

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