夏の甲子園第101回大会のドラフト番付です。準々決勝までが終わり、野手の番付を公開します。
2019年夏の甲子園ドラフト番付
投手 | 野手 | ||||
奥川恭伸 | 星稜 | 横綱 | |||
小林樹斗 | 智弁和歌山2年 | 大関 | 来田涼斗 | 明石商2年 | 中堅手 |
飯塚脩人 | 習志野 | 大関 | |||
鈴木寛人 | 霞ヶ浦 | 関脇 | 井上広大 | 履正社 | 左翼手 |
中森俊介 | 明石商2年 | 関脇 | 東妻純平 | 智弁和歌山 | 捕手 |
前佑囲斗 | 津田学園 | 小結 | 武岡龍世 | 八戸学院光星 | 遊撃手 |
小結 | 山瀬慎之助 | 星稜 | 捕手 | ||
清水大成 | 履正社 | 前頭1 | 藤田健斗 | 中京学院大中京 | 捕手 |
岩崎峻典 | 履正社2年 | 前頭2 | 有馬諒 | 近江 | 捕手 |
谷幸之助 | 関東第一 | 前頭3 | 斎藤来音 | 静岡 | 右翼手 |
池田陽佑 | 智弁和歌山 | 前頭4 | 内山壮真 | 星稜2年 | 遊撃手 |
江越永輝 | 海星 | 前頭5 | 韮澤雄也 | 花咲徳栄 | 遊撃手 |
遠藤成 | 東海大相模 | 前頭6 | 丸山蓮 | 鶴岡東 | 左翼手 |
笠島尚樹 | 敦賀気比2年 | 前頭7 | 西川晋太郎 | 智弁和歌山 | 遊撃手 |
赤塚健利 | 中京学院大中京 | 前頭8 | 角田勇斗 | 近江2年 | 遊撃手 |
伊藤樹 | 仙台育英1年 | 前頭9 | 土田龍空 | 近江2年 | 遊撃手 |
笹倉世凪 | 仙台育英1年 | 前頭10 | 持丸泰輝 | 旭川大高 | 捕手 |
香川卓摩 | 高松商 | 前頭11 | 堀裕貴 | 高岡商 | 右翼手 |
山田怜卓 | 八戸学院光星 | 前頭12 | 井上朋也 | 花咲徳栄2年 | 右翼手 |
西舘昂汰 | 筑陽学園 | 前頭13 | 小深田大地 | 履正社2年 | 三塁手 |
降井隼斗 | 津田学園 | 前頭14 | 黒川史陽 | 智弁和歌山 | 二塁手 |
西舘勇陽 | 花巻東 | 前頭15 | 岡本大翔 | 米子東2年 | 遊撃手 |
土屋大和 | 関東第一 | 十両 | 浦和博 | 鳴門 | 右翼手 |
大栄陽斗 | 仙台育英 | 十両 | 神谷侑征 | 静岡2年 | 二塁手 |
常田唯斗 | 飯山 | 十両 | 桃谷惟吹 | 履正社 | 中堅手 |
黒木拓馬 | 富島 | 十両 | 細川凌平 | 智弁和歌山2年 | 中堅手 |
能登嵩都 | 旭川大高 | 十両 | 相羽寛太 | 静岡2年 | 遊撃手 |
中川響 | 岡山学芸館 | 十両 | 横山陽樹 | 作新学院2年 | 中堅手 |
影山雄貴 | 鶴岡東 | 十両 | 遠藤成 | 東海大相模 | 遊撃手 |
林優樹 | 近江 | 十両 | 飯塚恒介 | 霞ヶ浦1年 | 中堅手 |
田中瞬太朗 | 神村学園2年 | 十両 | 前川右京 | 智弁学園1年 | 左翼手 |
桃枝丈 | 北照 | 十両 | 西川僚祐 | 東海大相模2年 | 左翼手 |
元謙太 | 中京学院大中京2年 | 十両 | 岡田佑斗 | 宇部鴻城 | 投手 |
不後祐将 | 中京学院大中京 | 十両 | 近藤遼一 | 八戸学院光星 | 一塁手 |
岡田佑斗 | 宇部鴻城 | 十両 | 木下元秀 | 敦賀気比 | 左翼手 |
長谷川優也 | 日本文理2年 | 十両 | 大久保翔太 | 関東第一 | 中堅手 |
和田真虎 | 宇和島東2年 | 十両 | 内田雄大 | 熊本工 | 左翼手 |
小畠一心 | 智弁和歌山1年 | 十両 | 野村健太 | 山梨学院 | 右翼手 |
池田康平 | 鶴岡東 | 十両 | 元謙太 | 中京学院大中京 | 左翼手 |
鈴木千寿 | 仙台育英 | 十両 | 小田康一郎 | 中京学院大中京 | 三塁手 |
渡辺太楼 | 八戸学院光星 | 十両 | 小吹悠人 | 山梨学院2年 | 遊撃手 |
荻原吟哉 | 星稜2年 | 十両 | 杉田翔太郎 | 敦賀気比 | 一塁手 |
十両 | 笠居小史朗 | 高松商2年 | 一塁手 |
投手の評価
昨年よりやや上位陣が少ない結果となりました。2018年夏の甲子園ドラフト番付
横綱は文句なし、153キロのストレートに変化球の精度など、10年に一人の逸材。智弁和歌山2年・小林投手はストレートの質では奥川投手以上、バットを当てられそうにない回転数。低めに140キロ後半を連発でき、変化球で仕留められ、ハートも十分の習志野・飯塚投手は努力の大関。
失点が重なったものの霞ヶ浦の鈴木投手は、球速・角度・変化球も一級品。明石商2年の中森投手は、春よりもやや小さく、腕も触れなくなっている感じがした。それでも投げられる球は奥川投手に次ぐものだった。津田学園・前投手は春よりも成長の投球、ストレートの強さが増した。
履正社・清水投手は外角に力のあるストレート投げられる左腕、岩崎投手も角度がありラインを描く球を投げる。谷投手もストレートの質が十分、抜いた球も効果的だった。遠藤投手もストレートの強さ、スライダーのコンビネーション抜群で投手としても可能性を感じる。池田投手は球速を伸ばした。やや動く球で制球はアバウトだが力十分。
伊藤投手は質が良いラインを描く球を投げ、大いに期待できる。敦賀気比・笠島投手もフォームのバランスが良く、力がボールに伝わり、強い球も投げられる。赤塚投手は148キロを記録、重い球でストレート一本で抑えていく迫力があった。
野手の評価
最上位の大関には2年生の来田選手、センバツのような爆発力はまだ見せていないが、打席での雰囲気、そして足があることでランナーとしての怖さとセンターでの安定感があり、個人的に最も欲しい選手。
関脇の井上選手は長距離砲としての打撃は今大会NO.1で打席での迫力はものすごく、結果も十分残している。ただし、守備面で打球に追いつくための懸命さなどがやや足りないと見えてしまう。東妻選手は肩だけではなく投手への配慮、打撃など総合力で捕手トップの座となった。
小結の山瀬選手は肩では東妻選手以上の評価となった。打撃でも結果を残しているが、やはりまだスイングを含めてこれからの課題となる。武岡選手は遊撃手のNO.1、守備だけでなく打撃の鋭さも含めての評価。守備はチャージ型で、捕球のパターンが決まっており、右から左へのフットワークなどはあまり見せない。打撃もチャージ型でガツンと当てていくタイプで、木製バットでどうなるかをチェックしたい。
中京学院大中京の藤田捕手は肩の強さは山瀬、東妻と並べてもそん色なく、リードやキャッチングでも素晴らしい技術を持っている。有馬選手は肩の強さが目立ち、リード、捕球はほかの捕手も一目置く存在だが、スローイングの正確性、そして打撃での成長を期待したがそれほど見られなかった。
静岡の斎藤選手は、打撃のフォームではトップクラス、故障で出遅れていたがやはり素晴らしいものを持っている。内山選手も序盤はやや打撃もおとなしかったが、だんだんと勢いをつけてきた。守備もスピードと柔らかさを持つ。韮澤選手は守備も打撃も武岡選手に比べ柔らかさを持つ。いろいろな体の使い方もできる選手で、守備でも打撃でも応用力が高い。
鶴岡東の丸山選手は飯塚投手から放った2本のホームランはそれぞれ特徴があり、まずはパワーを見せた形、これからどんなタイプの打者になっていくのか楽しみな素材。智弁和歌山の西川選手は、守備に関しての対応力はすばらしい。今後は打撃でも特徴を見せて行きたい。角田選手は守備の安定感は抜群で、打撃でもトップバッターとしてチームに勢いをつける打撃を見せた。土田選手は2年生遊撃手の中では守備は一枚上を行く。打撃でパワーを増した所は見せられたので、もっと試合ができればアピールできたかもしれない。
持丸選手はバットをやや寝かせてからの投球へのコンタクトが素晴らしく、対応力が高い。奥川選手からの外野フライも風が無ければ入っていた。堀選手は打撃の技術も申し分なく、投げても140キロを記録する肩で、ライトから好返球を見せた。強肩外野手として期待できる。
花咲徳栄の井上選手はスラッガータイプの選手だが、今年は春から逆方向への当たりが目立った。しかし、それをやりすぎてやや小さくなってしまった感じもある。秋からは再びスラッガーとしてのスケールを取り戻したい。小深田選手は後の井上選手が活躍する中で、つなぐ意識が強いのかまだ本領を発揮していない感じ。
黒川選手は今大会は打撃で苦しんだ。先輩の林選手のような左のスラッガーを目指してきたものの、1年時の柔らかい打撃が好印象だった。今後、どんなスタイルを目指すのか注目したい。岡本選手はショートでのスケールの大きさがピカイチ、打撃も井上選手クラスの迫力を持ちそうで楽しみな2年生。
他にも十両では鳴門の浦選手は、しっかりと腰が入った形で左右に強い当たりを打てる好打者、静岡では相羽選手の守備が見られずだったが、セカンドの神谷選手の足、守備、打撃はただ者ではないものを感じた。横山選手は昨年に続き打撃のすばらしさを見せた。練習試合などでも安定して打撃の良さを見せている。そして来年からはいよいよ捕手としてデビューをしそうで非常に楽しみ。宇部鴻城の岡田選手は、投手としても素晴らしかったし打者としても一流になりそうな雰囲気を見せた。
コメント