広島商の186cm左腕・高井駿丞投手がこの日、8回参考ながら毎回の14三振を奪うピッチングでノーヒットノーランを達成した。
最速138キロの速球にカーブ、スライダー
高井駿丞投手は186cmの大型左腕で、バッターの近くでリリースをする左腕投手。今大会も球速は130キロ台ながら伸びのあるストレートと手元で変化する球が良かった。
この日の熊野高校戦でも先発をすると、最速138キロの速球とスライダー、カーブを織り交ぜ8回まで14個の三振を奪う。広島の今大会のルールにより、2時間を越えたら次のイニングに入らないため、8回4-0で試合が終了、ノーヒットノーランの達成となった。
高井投手は「まだ、時間があると思ってました。もうちょっと投げたかったですね」と話し、あっけなく終わった最後に拍子抜けもしていた。それでも、「この1年でスピードもコントロールもついたと思います。あと三つ。必ず優勝します」と話し、成長した投球を見せられている。
この日は4球団のスカウトが視察に訪れ、広島は地元の逸材にスカウト部長が視察をした。
広島・白武スカウト部長:「球に角度があるし、変化球でいつでもストライクが取れるのがええねえ。まだまだ、化ける可能性はある」
巨人・渡辺スカウト:「体があるからね。スピードはまだまだ、出てくるでしょうし、これからが楽しみ」
身体に柔らかさがあり、しなやかな長身左腕で、広島が好きそうな投手だと思う。プロ志望届を提出すれば、ドラフト会議の下位指名、または育成ドラフトで指名されるくらいの素質があると思う。

「球に角度があるし、変化球でいつでもストライクが取れるのがええねえ。まだまだ、化ける可能性はある」とは地元広島の白武佳久スカウト部長。昨季、現役引退した岩本貴裕を最後に現在、広島に広島商のOBはゼロ。地元の超名門校から久しぶりに出た有望左腕の快投は明るい材料だ。巨人の渡辺政仁スカウトも「体があるからね。スピードはまだまだ、出てくるでしょうし、これからが楽しみ」とその将来性を高く評価した。
コメント