春季高校野球関東大会では、専大松戸のエース・深沢鳳介投手が先発し、駿台甲府を6回12奪三振で完封した。視察した7球団のスカウトのうち、北海道日本ハム、千葉ロッテのスカウトが評価をしている。
今後も楽しみ
センバツで中京大中京の畔柳亨丞投手と投げ合い、8回2失点の投手戦を演じた専大松戸の143キロスリークォーター・深沢鳳介投手、この日はそれ以来の先発のマウンドに立った。
この日の最速は141キロだが、スライダー、カーブ、ツーシーム、チェンジアップなどの多彩な変化球を織り交ぜ、球速の変化もつけた。正確なコントロールも抜群で、6回まで連打を許さず4安打9奪三振と好投する。
7回に先頭バッターにヒットを許すと、続く打者に2ベースヒットでノーアウト2,3塁のピンチを背負う。しかし、センターフライで1アウトにすると、2者連続の三振を奪って得点を与えなかった。
9回を投げて6安打12奪三振で完封、「最後まで投げ切れたことは収穫だが、後半は球威やコントロールが乱れた部分があったので、改善していきたい」と話したものの、「平均球速は前より上がってきている」と成長に手応えを感じている。
7球団スカウト視察
この日は7球団のスカウトが訪れたが、北海道日本ハムの坂本スカウトは「体の使い方がうまくて、走れるし、守れるし、指の使い方もうまいと思う。選手としてすごくバランスがいい投手なので、今後も楽しみ」と話した。また千葉ロッテの小林スカウトも「テンポが良い。打者との駆け引きもうまい」と評価した。
それほど大きくない投手で球速も130キロ台だが、体にバネがあり、頭で自分の体をしっかりと理解している所がある。
進路について「プロに行きたい気持ちはある。春、夏の結果次第だと思う」と話し、この春、夏の活躍次第でプロ志望届の提出の可能性も見せる。将来成長した姿を見せてくれる可能性の高い投手と思われ、プロ側がどう判断するのか注目したい。
ネット裏では7球団のスカウトが視察。日本ハム・坂本スカウトは「体の使い方がうまくて、走れるし、守れるし、指の使い方もうまいと思う。選手としてすごくバランスがいい投手なので、今後も楽しみ」と、アスリートとしての潜在能力の高さに注目。伸びしろの大きさに期待を寄せた。
登板が救援1試合のみだった県大会中は、平均球速を上げるために走り込みやウエートトレーニングで調整。「前よりも、上がってきている」と手応えを口にした。
注目の進路については「プロに行きたい気持ちはある。春、夏の結果次第だと思う」とまずはアピールするつもりだ。


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