186cm82kgのスラッガーとしてプロも注目する花田旭選手が、春季大阪大会決勝の近大付戦で6打数3安打4打点、場外ホームランも記録した。関戸康介投手は2回をピシャリと抑え、188cmの2年生右腕・川原嗣貴投手も好投を見せた。
大学進学目指す
花田旭選手は186cm82kgの右の大砲で、遠投110mの肩に50m6.2秒の足もある身体能力に優れた選手。センバツでは6番ライトで出場をしていたが、今大会では4番を任されている。
この日の近大付との決勝戦では1回、2アウト2塁の場面でレフトフェンス直撃の先制3ベースヒット、2回にはノーアウト1,3塁の場面で、左中間フェンス直撃のタイムリー2ベースヒットを打つ。
そして最後は7回、2アウト1塁の場面で放った打球は、レフトスタンドをはるかに超える場外への2ランホームランだった。単打が出ればサイクルヒットだったが、6打数3安打4打点、どの当たりも痛烈な打球だった。
踏み出す足を投手よりに変えたことで、内角の球を打てるようになった。「1、2回戦で打てなくて仲間からプレッシャーをかけられたけど、最近は4番の仕事ができていると思います」と4番での仕事もできるようになっている。通算本塁打はまだ9本だが、準々決勝でホームランを放つと、この日の決勝でも2本目とホームランもではじめている。
大型の右のスラッガーで、身体能力も高くプロも注目するが、花田選手は大学進学を目指しているという。この春、夏で大阪桐蔭の4番として活躍することで、これから更に注目される選手となる。
投手も安定
大阪桐蔭はこの日、敗れれば近畿大会出場を逃す試合だったが、2年生の川原嗣貴投手を先発万度に送った。188cm86kgの右腕投手で最速143キロを記録し、来年が非常に楽しみな右腕だが、今大会2回戦の堺東戦でデビューし、この日が公式戦3試合目だった。
その川原投手は、しっかりと腕を振り、5回まで無失点を続ける。5回終了後に雨のため1時間53分の中断となり、「気持ちのもっていき方は難しかった」と話したものの、「1回ゼロに戻して、また初回から」と、7回まで2安打5奪三振で無失点に抑えた。西谷監督も「ゲームをまとめる力がある」と評価し、「勝利をもたらす投球ができ、自信になった」と成長のマウンドとなった。
そして大阪桐蔭は8回から154キロ右腕の関戸康介投手が登板する。8回は2アウトからエラーでランナーを出したものの、三振で無得点に抑えると、9回は圧巻の三者三振で締めた。
これで近畿大会出場を決めた大阪桐蔭、センバツは初戦敗退となったが、強いチームを作り上げている。近畿大会ではセンバツで敗れた智弁学園へのリベンジなど、やることは残されている。関戸投手、花田選手、そして府大会ではベンチから外れている左のエース・松浦慶斗投手も入ってくるかもしれない。
近畿大会が非常に注目される。
単打が出ていればサイクル安打だったが、8回の第6打席で二飛に倒れた花田は「それは気にしなかったです」と淡々としたもの。186センチ、83キロの右投げ右打ち。高校通算9本塁打で、今大会では2本目。初戦から2試合はヒットが出なかったが「最初は重圧があったけど、最近は4番の仕事ができているかな。仲間からプレッシャーをかけられました」と今なら笑って振り返られる。周囲はプロへ行ける素材と見ているが、花田は大学進学を目指している。
2回戦の堺東戦で公式戦デビューし、この日が3戦目。早くも大舞台で結果を残した。188センチ、86キロの体格を生かし「しっかり腕を振れた。(自己最速143キロに)近い球は投げられた」と手応えを感じている。
16点の大量リードのなか登板。8回は2死から失策で出塁を許すが、後続を三振に打ち取った。9回は3者連続三振で締め、チームは3年ぶり12度目の優勝を飾った。



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