152キロ右腕の市和歌山・小園健太投手が、春季大会後初の練習試合となる高野山と練習試合を行い、プロ注目スラッガー・渡辺大和選手との対戦に8球団12人のスカウトが集まった。
3打数3三振
小園健太はこの日、最速150キロを記録したストレートを軸に得意の変化球も織り交ぜ、7回を投げて1安打10奪三振1四球で無失点と、完璧な投球を見せた。「ゴロアウトを取りたいときに取れて、全体的に変化球のコントロールが良かったと思います」と話した。
高野山は高校通算19本塁打を放っている渡辺大和選手もドラフト会議での指名が有力なスラッガーで、この日は8球団12人のスカウトが視察に訪れるなど注目されたが、その渡辺選手に対し、第1打席、第2打席はスライダーで空振り三振を奪うと、第3打席はストレートで見逃し三振と、3打数3三振に斬った。「相手の4番に関してはいいバッターというのは聞いていたので、9人の中でいちばん力が入った」と話した。
このピッチングに中日の米村明チーフスカウトは「絶対勝たないといけない選手に意地でも三振を取りにいって力を発揮できるところが、精神的に強い」と話す。
小園投手は最速152キロの速球を投げ、今年の高校生投手で明桜の風間球打投手、高知の森木大智投手とともにBIG3と評価される。しかし昨年夏は150キロの速球に140キロ台のカットボールで圧倒的な投球を見せたが、秋以降は変化球の多い投球が目立ち、センバツでも150キロ到達はできなかった。
昨夏の圧倒的な投球を再び見せ、高校野球の集大成を見せたい。
圧巻は高校通算19発を誇る同じドラフト候補の4番・渡辺大和との対戦。3打席連続三振に封じ、「9人の中で一番力が入った」とボールを前に飛ばさせなかった。中日の米村明チーフスカウトは「絶対勝たないといけない選手に意地でも三振を取りにいって力を発揮できるところが、精神的に強い」と改めて高く評価した。

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