バランスの良いフォームから147キロの速球を投げて注目されている九州文化学園の黒木優投手が、強豪・海星戦で7回途中5失点して敗れた。この試合には8球団のスカウトが視察した。
140キロ
黒木優投手は、184cmの長身右腕投手で、年明け前に右肘の剥離骨折をし、登板ができるようになるまで3,4ヶ月かかったものの、その間にフォームなどを見直して、この春に自己最速を更新する147キロを記録していた。
この日は強豪・海星との試合、「勝つピッチングを」と球速は140キロ前後に落として制球を意識した投球を見せた。初回に先制を許したものの、2回以降は粘りの投球を見せた。
しかし、4-2トリードした7回、1アウトから死球を与えると3連打で同点にされ、犠牲フライで勝ち越しを許した。その後、四球を与えた所で降板し、そのまま4-5で敗れた。「勝てなかったことが一番悔しい。スタミナだったり、自分の中では力不足」と話す。
この日は阪神、東京ヤクルト、オリックス、千葉ロッテなど8球団のスカウトが視察し、千葉ロッテの永野吉成スカウト部長は「フィジカルが整備できればコントロールに苦労する投手ではないので楽しみ」と評価した。
進路について聞かれると「これから考えていきたいと思います」と話し、将来の目標については、「日本を代表できる投手になること」と話した。
九州屈指と呼び声もあった黒木投手、球速や内容は一気に評価を挙げるというものではなかったと思う。それでもフォームのバランスの良さ、しなやかさもあり、78kgという体重があと10kgくらい増えた時にどのような投球ができるのかが楽しみに思える。
まずは進路の決断を注目したい。

この日もロッテ、阪神、ヤクルト、オリックスなど8球団が視察。ロッテの永野吉成スカウト部長は「フィジカルが整備できればコントロールに苦労する投手ではないので楽しみ」と評した。
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