日本航空のヴァデルナフェルガス投手が、甲子園で今大会の完封一番乗りを果たした。
5安打完封
ヴァデルナフェルガス投手は、188cmの左腕投手で、球速こそ136キロだが腕の出どころが見づらく、遅れて出てくる所が特徴の投手。多彩な変化球を織り交ぜる投球で、山梨大会でも非常に安定した投球を見せていた。
この日は腕の振りはやや抑え気味で、ギアを入れた時に鋭く腕を振った。得意のスライダー、カーブ、チェンジアップを織り交ぜる投球で東明館打線を翻弄した。
それでも「甲子園は思ったよりも大きくて、正直、ビビりました。序盤は緊張もあって、自分の投球ができなくて反省の方が多いですが、最後まで粘れたのは良かった」と話し、「球数多いし、ボールは高かった」と完封勝利だったものの、反省点が次々と出てきた。
この日はロイヤルズの大屋国際スカウトが視察をしたが、「今後が楽しみな選手の1人だ。勝負根性や自信という点で、この1年で大きな成長がみられた。ペースよく投げながらもいざという時は強く腕を振る。50%くらいの完成度だろう。しかし伸びしろはとてつもなく感じる。」と評価した。
ヴァデルナ投手は「山梨県のライバルの左腕は、みんな僕よりも速い。僕はまだ136キロしか出ない。それ悔しい」と話す。目標は170キロ左腕のチャップマン投手で、動画をみながら、球速を出す方法を日々模索している。
体も下半身が太くなっているが、もう少し作れそう、やや横から出る腕に対して上と下の動きの連動など、まだ見ていく余地があり、急激に球速が伸びることも十分考えられる。何より、腕をしなやかに振れる所が特徴で、個人的にはこれを理由にプロ志望届を提出すれば、育成ドラフトで指名されるのではないかと思っている。
2回戦の投球も注目したい。

「甲子園は思ったよりも大きくて、正直、ビビりました。序盤は緊張もあって、自分の投球ができなくて反省の方が多いですが、最後まで粘れたのは良かった」
日本航空の188センチ左腕・バデルナ君も今後が楽しみな選手の1人だ。勝負根性や自信という点で、この1年で大きな成長がみられた。ペースよく投げながらもいざという時は強く腕を振る。2人とも現段階では50%くらいの完成度だろう。しかし伸びしろはとてつもなく感じる。



コメント