リリーフで登板したものの、横浜高校に逆転サヨナラ3ランホームランを浴びた秋山恭平投手、卒業後については大学に進学する予定である事を明らかにした。
リリーフ
秋山恭平投手は170cmながら140キロを記録する左腕投手として、花田侑樹投手とエースの座を競い合った。中学時代にはU15代表を経験しており、高校でも左腕投手が育つ広島新庄に進んだ。
春のセンバツでも好投を見せた。初戦の上田西戦では花田投手が8回途中まで投げて0-0が続くと、秋山投手がリリーフし、延長12回までの4回2/3を2安打6奪三振無失点に抑える好投でサヨナラ勝ちに大きく貢献した。智弁学園戦では敗れたものの、4回からリリーフで登板し、5安打4奪三振2失点の好投を見せている。
また、この夏の広島大会でもリリーフとして投げ、瀬戸内戦では1回を三者三振に抑えるなど、球威ある球を見せていた。
この日は2番手で好投していた西井拓大投手が、9回先頭打者にヒットを許すと、すかさず秋山投手が登板をする。球に力があったものの、得意のチェンジアップが高めに浮き、なんとか2アウトとしたものの、横浜の1年・緒方漣選手に3ランを浴びた。「最後に自分が打たれてしまって申し訳ない。自信のある真っすぐを投げたが、レフトが見送ったのを見て、ホームランだと分かって悔しかった」と話した。
それでも充実した3年間だった。エースを争うライバル・花田選手が、センバツ後に右肘痛で投げられなかった時も励ました。「花田がいるおかげで自分も成長できた」と話す。試合後は「本当にごめんと謝った。花田はよく投げたと励ましてくれた」と話した。
秋山投手は卒業後について、大学に進学する予定を明らかにし、「そこからプロを目指せれば」と話した。進路を明言しなかった花田投手にはプロのスカウトも評価も高く、プロ入りの可能性も高い。進路が別々になる可能性も高いが、離れてもお互いにその姿を確認し合い、ともに成長して行けるだろう。

中学時代はU-15日本代表に選出された左腕。プロ野球選手を多く輩出し、「左腕王国」と評される広島新庄で頂点に立つために福岡から入部を決めた。
試合後は抱き合い、「本当にごめんと謝った。花田はよく投げたと励ましてくれた」と涙を浮かべた。今後は大学に進学する予定。「そこからプロを目指せれば」。親友と駆け抜けた最後の夏は一生の思い出となった。
同期でエースナンバーを争い、先発で6回0/3を無失点だった背番号1の右腕の花田侑樹と泣きながらベンチ前で抱擁を交わし「ごめん」と謝ると「よく投げた」とねぎらわれ、また涙があふれた。
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