夏の高校野球鹿児島大会では、大島の146キロ左腕・大野稼頭央投手が8回5安打8奪三振1失点の素晴らしい投球を見せた。8球団のスカウトが視察し、オリックスのスカウトが評価をしている。
144キロ
大野稼頭央投手は昨秋に圧倒的な投球を見せ、今年のドラフト上位にも入ってくるのではないかと注目されていた。しかし、期待されて出場したセンバツでは1回戦の明秀日立戦で8回で8失点と崩れ、「甲子園に行ったという満足感に浸ってしまっていた」と話した。
その後も大野投手だけでなく全体的に練習に身が入らない時期があり、春の九州大会でも大野投手は7失点して初戦で敗退、NHK杯でも初戦で敗れ、「雰囲気が悪い」とチームメイトでミーティングを重ねたという。その結果、大野投手は「チームはバラバラだった。夏に向けて、3年生が1つになることができたかなと。」徐々にまとまりを取り戻していったという。
この日の薩南工戦で先発した大野投手は、最速は144キロを記録、得意のスライダーも出力MAXで投げ続け、8回5安打8奪三振1失点に抑えた。1失点は味方のエラーがらみによるもので、自責点は0だった。「球数を減らすことも大事。省エネというのも意識していました」と話し、8回を115球で投げ終えた。
この日は8球団のスカウトが視察をし、
千葉ロッテの榎スカウト部長:「真っすぐに将来性を感じた」
オリックス・縞田スカウト:「センバツの時よりもストレートの質が上がっている。真っすぐで空振りが取れるのがすごくいい」
と評価した。
「最後の夏なので、挑戦者の気持ちでやっていきます」と話す大野投手、昨秋の圧倒的な投球で鹿児島を駆け抜け、甲子園ではセンバツで見せられなかった投球を見せたい。そうなった時、ドラフト会議での大野投手の評価も一気に戻ってくると思う。


▽オリックス縞田拓弥スカウト(大島・大野の投球に)「センバツの時よりもストレートの質が上がっている。真っすぐで空振りが取れるのがすごくいい」

国内8球団のスカウトが視察し、オリックスの縞田拓弥スカウトは「選抜より真っすぐの質が上がっている。空振りを取れるのが凄くいい」と話し、ロッテの榎康弘スカウト部長は「真っすぐに将来性を感じた」と評価した。
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