優勝した仙台育英の須江監督、背番号13の佐藤主将からは、「熱い男」と笑われる人柄だが、優勝インタビューでは「青春って、すごく密なので」と名言を残した。
3年生にどんな言葉をかけたいか
優勝インタビューで、「今年の3年生は入学した時から、新型コロナウイルスの感染に翻弄されてきました。それを乗り越えての優勝。3年生にどんな言葉をかけたいですか。」の問いに須江監督が次のように話した。
「入学どころか、たぶんおそらく中学校の卒業式もちゃんとできなくて。高校生活っていうのは、僕たち大人が過ごしてきた高校生活とは全く違うんです。青春って、すごく密なので。でもそういうことは全部ダメだ、ダメだと言われて。活動してても、どこかでストップがかかって、どこかでいつも止まってしまうような苦しい中で。でも本当にあきらめないでやってくれたこと、でもそれをさせてくれたのは僕たちだけじゃなくて、全国の高校生のみんなが本当にやってくれて。」
「例えば、今日の下関国際さんもそうですけど、大阪桐蔭さんとか、そういう目標になるチームがあったから、どんなときでも、あきらめないで暗い中でも走っていけたので。本当に、すべての高校生の努力のたまものが、ただただ最後、僕たちがここに立ったというだけなので、ぜひ全国の高校生に拍手してもらえたらなと思います。」
2020年の1月頃から始まったコロナ禍は、当時の中学3年生の卒業シーズンを奪い、高校に入学して1年から、3年生となったこの夏もなお、その大切な時間を奪い続けている。
高校3年生だけではなく、小学生から大学生、そして大人まで、貴重な時間を我慢しながら過ごした人は多いと思う。その人たちに向けた熱い言葉だった。須江監督おめでとうございます。
東日本大震災が発生した2011年3月11日、そのわずか11日後の23日から開催された高校野球センバツ大会も当時は開催に賛否両論があったが、選手宣誓の創志学園・野山主将の言葉や、東北高校の出場シーンは被災地に勇気を与えていた。2022の夏の甲子園も、そういう存在だったと思う。

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