最速151キロの速球を投げ、大会屈指の投手として注目された専大松戸の平野大地投手だったが、2戦目となるこの日も登板はなく、土浦日大に6-10で敗れて甲子園を去った。
指のしびれ
1戦目、そしてこの日の2戦目とも登板がなく、この日は青野流果投手や2年の梅澤翔大投手が打ち込まれても、ブルペンで捕手を座らせての投球も見せていたが、最後まで登板はなかった。
持丸監督は「指先です。肘からきていると本人は言っていた」と話し、千葉大会前から指のしびれがあったと明かした。千葉大会では幕張総合戦の早坂響投手との投げ合いで150キロ前後のストレートで9回5安打12奪三振2失点で完投勝利を挙げるなどしていたが、準決勝の志学館戦で先発も2回1/3で4失点し、これが高校最後の投球となった。
進路については、「まだ監督さんとは話していないですけど、今の力では戦えないと思うので、4年間しっかりと力をつけて調整する形にしたいと自分の中では思っています」と話し、大学に進学する方針を明らかにした。
9回には代打で登場した。「とにかく強く振っていけと言われました」と高校野球最後の公式戦出場となったが、キャッチャーへのファールフライに倒れた。しかし、「甲子園はいい場所だなと感じました。プロの世界に行けるのであれば、もう一回帰ってきたいと思える場所でした」と話し、球場を後にした。
1年時には140キロ中盤から後半の速球でプロが注目し、2年秋には変化球を交えた投球で幅を広げた。今年に入ってからはセンバツに出場し、常葉大菊川戦で完封勝利、高知戦で完投勝利も、広陵戦では2回途中6失点で降板していた。その後、春季大会ではあまり登板をしなかったが、夏の千葉大会では前述の通り、甲子園出場に貢献する投球を見せていた。納得の行く投球ができたかはわからないが、大いに注目される投手となった3年間だった。
血行障害と見られる症状をまずは改善し、少し時間をかけてでも良い状態にして、またあの150キロのストレートを見せてほしい。








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