侍ジャパンU18代表は合宿2日目のこの日、都内で早稲田大と練習試合を行った。前田悠伍投手が1回無失点に抑え、千葉ロッテのスカウトディレクターが評価した。
145キロ
前田悠伍投手は1点リードの7回に登板すると、「真っすぐも変化球もいい状態だった。一球一球丁寧に投げられた」と最速145キロの速球と投げた。1アウト1塁の場面では119キロのチェンジアップで空振り三振を奪うなど、1回を無失点に抑えた。
前田投手は7月30日の大阪大会決勝で履正社に8回3失点、好投したももの甲子園出場を逃し、「引退してから今日までの期間、見つめ直してきた」と話す。後輩たちとともに練習を続け、シート打撃などゲーム形式で投げて実戦感覚を磨くと共に、「脱力するというか、フォームで力を入れるところを変えた。」と投球の改良にも取り組み、「決勝よりいい感じ」と話した。
この日はその後にタイブレーク練習を行い、前田投手はそのまま続投すると、1回1,3塁の場面で3ランホームランを浴びてしまう。「力が入ってシュート回転した」と話し、「冷静に投げ込むことが大事だと感じました」と反省した。
この日は8球団のスカウトが視察し、千葉ロッテの榎アマスカウトディレクターは「ボールの力も強くなってきている」と評価した。
2-1で勝利
U18代表はこの日、森煌誠投手が先発して2回2安打無失点、「スイングが強いので、緊張はありました。甘いコースにいくと、やっぱり打たれるなと感じました。カーブがいきていたかなと思います」と話した。
この夏は徳島商のエースとして甲子園2回戦まで7試合859球を投げているが、W杯では短いイニングでのリリーフでの登板の可能性もある。「僕はあんまり立ち上がりがよくないので、しっかり投球練習から準備をしたいです。短いイニングでマックスを出せるようにしたいです」と話し、短いイニングの投球に取り組んでいる。
2番手の矢野海翔投手(大垣日大)が3回、4回を無失点に抑えると、5回から登板した安田虎汰郎投手(日大三)が6回にソロホームランを浴びた。攻撃では初回に4番DHの森田大翔選手が、1アウト2,3塁のチャンスに犠牲フライで1点を挙げると、最終イニングの7回1アウト1,3塁の場面で、8番ライトで出場した木村優人選手(霞ケ浦)のセカンドゴロの間に1点を挙げて勝ち越し、2-1で勝利した。
この日は、仙台育英と慶応義塾の選手が合流したものの試合には出場せず、高校通算17本塁打で二刀流の木村選手が外野手で出場したが、7回の打席は馬淵監督から「空振りはするなよ。バットに当てろ」と指示を受け、見事に役割を果たした。「内野が前進していたので、ゴロでもゲッツー崩れでもいいから打とうと思った。思い通りでした」と話した。
木村選手は「打撃とピッチングは同じくらい自信があります」と話し、「投げる時は投げる、打つ時は打つで貢献したい」と話す。馬淵監督も投げない時は外野手での起用もと話していた。
この日、仙台育英の高橋煌稀投手、尾形樹人捕手、山田脩也選手、橋本航河選手と慶応義塾の丸田湊斗選手が合流し、20人全てが集まった。
この日のスタメン


ネット裏には8球団のスカウトが集結した。ロッテ・榎康弘アマスカウトディレクターは「ボールの力も強くなってきている」と評価した。






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