桐朋高・森井翔太郎選手、アスレチックスで二刀流に挑戦

2024年ドラフトニュース メジャーリーグ

桐朋高校の森井翔太郎選手が、アスレチックスとマイナー契約を交わした。ファインスタインGMは「投げるのも打つのも見るのが楽しみ」と話し、二刀流として育成をする。

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二刀流

森井翔太郎選手は「可能性があるなら2つやりたい」と話していた。投げては最速153キロを記録し、打っては高校通算45本塁打を放つ。ポジションはショートを守り、その身体能力の高さを見せていた森井選手、二刀流の大谷翔平選手について、「今の自分にとっては本当に遠い存在の野球選手」としながらも、「できるだけ早く、近づけるようにしたい」と話した。

MLBを頂点としたアメリカの野球で、マイナーリーグは環境も過酷で、プレーする選手も非常に多く、その日その日の競争の中で選手が残っていく。これまでは日本人選手がマイナーリーグで挑戦したものの、そこから這い上がってメジャーで活躍した選手はあまりいない。

日本のプロ野球は各球団の保有選手枠が育成を除いて70人と少なく、少数を育てていく環境にあり、これまでメジャーで活躍した選手も日本のプロ野球でプレーをしていた。ただし、それも日本のプロ野球で活躍できた選手だからという事もあり、多くの選手は日本のプロ野球に入る時もドラフト1位指名など高く評価された選手が多い。

しかし今回の森井選手は、マイナー契約ながらも9球団の争奪戦となり、151万500ドル(約2億4000万円)というこれまでの日本人のアマチュア選手で最高額の契約金となった。日本ではドラフトで指名された選手の金額の上限が1億円プラス出来高5000万円ときめられており、昨年のドラフト会議で5球団が競合した宗山選手や、中日の金丸投手もこの上限の金額で契約をしたが、それを上回る事になる。

そして森井選手がマイナーリーグで順調に成長し、メジャーで活躍をするような形になれば、日本のプロ野球の存在価値が問われ、メジャーリーグのファームという色が更に濃くなっていく気がする。

ただしだからといって、日本のアマチュア野球にメジャーと契約させないような「規制」によってNPBを維持しようというのも、ここまでメジャーリーグの影響力が強くなり、グローバル化した環境では難しいのではないかと思う。

強引に契約金の上限を撤廃すれば、ドラフト1位指名選手の契約金は今回の森井選手ぐらいに一気に上がるかもしれない。しかし、その金額を払える球団は限られてしまい、そのために

必要なのはNPBの魅力を高め、市場価値を高め、現在の契約金や年俸の水準を高めていく事が必要だが、それには時間がかかることでもあるし、日本市場は人口減少をしており、将来的には縮小していく傾向なのは間違いない。

日本野球が今後、どのような形で残っていくのか。ドラフト会議という制度もいつまで続けられるのかなどを見守って行きたい。

桐朋高・森井翔太郎選手がアスレチックと約2億4000万円でマイナー契約
186cmの体から投げては153キロを記録し、打っては高校通算45本塁打を放ち、ドラフト候補として注目された桐朋高の森井翔太郎選手が、アスレチックとマイナー契約を結び、契約金は150万ドル(約2億4000万円)となった事がわかった。
森井翔太郎、米国でも二刀流育成へ…アスレチックスとマイナー契約発表 - スポーツ報知
 アスレチックスは15日(日本時間16日)、桐朋(東京)の森井翔太郎内野手(18)とマイナー契約を結んだことを正式に発表した。契約金は151万500ドル(約2億4000万円)。高校通算45本塁打で投手
桐朋の“二刀流”森井翔太郎 2億3300万円でアスレチック入りの衝撃…直メジャー時代到来で人材流出加速|日刊ゲンダイDIGITAL
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この記事を書いた人
yuki

 1996年よりドラフト会議ホームページを解説し、30年間に渡ってドラフト候補選手の分析や12球団のドラフト会議の指名を分析してきました。
 雑誌「野球太郎(http://makyu.yakyutaro.jp/)」にも執筆。
 2008年からはドラフト会議に関する情報を毎日投稿しており、2024年時点で23,000以上の記事書いています。
 また、ドラフト候補の動画とみんなの評価サイト(player.draft-kaigi.jp)では、みなさまがおすすめするドラフト候補選手が、これまでに3万5千人以上登録されておりその評価も行っています。

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