センバツ高校野球大会の2回戦で熊本国府を9回5安打14奪三振で完封した阿南光の吉岡暖投手に、あるセ・リーグのスカウトが「これから夏にかけて成長していけば、ドラフト3位、4位くらいで指名される可能性はある」と評価した。
「プロでやっていく上で重要な要素」
熊本国府戦で9回5安打14奪三振で完封勝利を挙げた阿南光の吉岡暖投手、1回戦でも9回11奪三振で完投しており、2試合で25個の三振を奪った。
182cm85kgの大型右腕で最速は146キロ、中学時代にヤングリーグで全国制覇をしている投手で、多彩な変化球もあり大会前から注目投手に名前が挙げられていたが、その通りの投球を全国の舞台で見せている。
吉岡投手については、巨人・水野スカウト部長が「伸びしろ十分」、阪神・山本スカウトが「夏まで追いかけたい」、と評価しているが、あるセ・リーグのスカウトも「キレのある直球と落ちる変化球のコンビネーションが良かった」と評価し、「直球が高めに浮く傾向があるものの、低めに投じる変化球の制球力には目を見張るものがあり、特にカーブがいい。高めの直球でカウントを稼ぎ、追い込んでからは低めのカーブ、スプリット、スライダーを効果的に使い、空振りを量産している。今年の冬は比較的寒く、オフの時期にあまり投げ込めていないはずなのに、2試合連続で完投できるスタミナも魅力です」と評価する。
また、「三振を奪うたびに派手なガッツポーズをしているが、甲子園の大観衆で堂々とプレーするには度胸がいる。大舞台でも萎縮することなくバッターと対峙する気迫を感じるし、向こうっ気の強い性格はプロでやっていく上で重要な要素でもある。」と評価し、プロ向きの性格とも評価した。
そして、「この日は最速143キロで、欲を言えばもう少しスピードが欲しい。線が細いわけではないが、まだまだ成長途上。これから夏にかけて成長していけば、ドラフト3、4位くらいで指名される可能性はある」と球速が自己最速の146キロを超えてくれば、秋のドラフト会議では中位あたりで指名されるとした。
これについては福岡ソフトバンクの永井編成育成部長も「吉岡君は変化球がいいですね。それこそ、ピッチングがしっかりとできるんで、これから球が速くなってきたら、さらに面白いですね」と評価しており、これから夏にかけてストレートの出力が上がってくれば、ドラフト会議での指名が非常に有力となりそうだ。
個人的にもドラフト4位くらいでの指名になるのではないかと思っている。これからも注目してゆきたい。


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