9月2日に台湾で行われるU18アジア選手権に出場する「侍ジャパンU18代表」のメンバー18人が早速集合し、初日の練習を行った。
報徳学園の間木投手が主将、二刀流でプレー
この日はウォーミングアップ後に全体のシートノックを行うと、その後、野手は3箇所でフリー打撃を行った。
ここで見せたのは智弁和歌山の花田悠月選手、甲子園大会の霞ケ浦戦で木製バットでホームランを放ち、小倉監督が一目惚れして代表入りした。この日は小倉監督から「きょう打てなかったら困っちゃうんだよ」と笑いながら声をかけられると、その期待に応えるようにフリー打撃では木製バットで柵越えを連発、レフトの場外に消える特大のアーチもかけた。
施設の関係者も「少なくとも120メートルは飛んでます。木製バットでしょ?エグいですね。普段ここであそこまで飛ばす打者はいない」と話し、小倉監督も「よく飛ばしてましたね。自分の見る目が間違ってなければ」と笑った。
花田選手も「積極性のある、迷いのないスイングというか、パンチ力のある打撃が僕の持ち味。こういう環境になると舞い上がってしまうんですが、いつも通り、自分らしさのある打撃をしようと思って打ちました」と話し、落ち着いて代表入りをすることができた。
またこの日はメンバー同士の交流も進み、夏の甲子園決勝で戦った京都国際の中崎琉生投手と関東第一の坂井遼投手も交流し、中崎投手が「きのうの敵はきょうの仲間なので、きょうから同じ投手として関係を深めていければいいかなと思います」と話すと、坂井投手も「自分も中崎君と同じで、敵だったんですけど、仲間になって、ライバルっていうのもあると思うんで、そこも頑張っていきたいと思います」と話した。
そして主将には報徳学園の間木歩投手が選ばれた。報徳学園では春にエースで主将としてプレーし、センバツで優勝をした。しかし夏は主将を外れ、背番号も10となっていた。代表での主将について「できることを考え、発言しながらチームをまとめていきたい」と決意を述べた。
今大会は18人の選手ということで、内野手は5人、外野手は3人となっており、誰かがケガなどをすると途端に選手の運用が厳しくなる。そこで投手が野手として出場する機会もあり、この日は間木投手がノックでライトの守備についた。「外野を守るのは、人生で初めて」と話したものの、報徳学園の同級生から外野手のグラブを借りて持ってきており、「その子の分までしっかり頑張りたいなと思います」と話した。
U18代表は8月28日に侍ジャパン大学代表との壮行試合を行い、その後、台湾に渡って9月2日から大会が始まる。開幕戦は香港戦で、その後、スリランカ、フィリピンとオープニングラウンドを戦い、決勝戦は9月8日となる。
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