高校野球の練習試合が解禁となり、センバツに出場する東洋大姫路の147キロ右腕・阪下漣投手と、142キロ左腕の末永晄大投手が登板した。この日の大冠戦には北海道日本ハムと阪神のスカウトが視察に訪れた。
「十分対象になってくる選手」
阪下漣投手は182cm87kgの体がある右腕投手で最速147キロを記録する。ワインドアップモーションは三塁側に正対する形で、体のブレを少なくすることでシュート回転を抑え、質の良いストレートを投げる事を目指している。
この日は最速144キロを記録したが、「まだ直球がシュート回転する部分がある。選抜までに完成させたい」と話したものの、「真っすぐの強さだけ求めて毎日やっていた。課題でもあった真っすぐで空振りもたくさん取れた。」と手応えも感じていた。
また「基本的に変化球でカウントを取れるピッチャー」とカットボールやフォークも投げ、2回3奪三振パーフェクトに抑えた。「今日はコントロールをつけるところに集中して投げた。あとは落ちる球とカットボールのバリエーションというところでいろいろ試せた部分があったので、いい試合だったと思います」と話した。
高校生右腕でトップクラスの投手と評価される。この日も2球団のスカウトが視察し、
阪神・筒井スカウト:「リリースの安定感が増している。プロ志望なら十分対象になる」
北海道日本ハム・荻田スカウト:「あれだけ球速が出て、変化球も扱えるのは高校生の中では抜けている」
今年は高校生右腕に健大高崎の石垣元気投手、大阪桐蔭の森陽樹投手、東海大相模の福田拓翔投手、中京大中京の宮内渉吾投手など楽しみな投手が多いが、阪下投手も5本指の中に入ってくる事は間違いなく、プロ志望となればドラフト上位での指名がかなり有力なのではないかと思う。今年はこれからもスカウトがマークをし続けると思うが、センバツ、そして春の大会が終わった後あたりの進路の決断が注目されそうだ。
またこの日は、左腕から142キロの速球を投げる末永晄大投手が3回から2番手で登板し、こちらも135キロのストレートとコーナーの低めにコントロールされた球で、3回をパーフェクトに抑えた。
左右エース2人で5回パーフェクトピッチングに、岡田監督も「ピッチャーがある程度投げられたらゲームになる」と話し、この日、7点を奪った打線に「実戦練習は今までしてますから、その内容にしては今まで出てるやつがもうちょっと点の取り方を上手になってほしい。経験のない子は経験値を上げてくれたら」と、センバツまでに攻撃陣の強化を目指す。






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