健大高崎が日大三と練習試合を行い、158キロ右腕の石垣元気投手が150キロを記録した。この試合にはNPB4球団、MLB3球団の合計7球団のスカウトが視察に訪れた。
「大人の投球に」
先発した石垣元気投手は初回、150キロを記録したものの2つの四死球を与えるなど、制球に課題を見せた。2回には味方のエラーも絡んで失点するなど3回を投げて2安打4奪三振1失点、球数も59球を投じており、「内容としてはダメです。球数も多くなったので、反省点がいっぱい。体が少し前に流れて体重を乗せられないまま投げてしまった」と反省しきりだった。試合後にはブルペンに入り、フォームの確認をしていた。
それでもこの時期に150キロを記録する力は素晴らしい。この日はNPBが東京ヤクルトや横浜DeNAなど4球団、MLBカージナルスなど3球団のスカウトが視察をしたが、MLBスカウトは「この時期に150キロを出すのはすごい。ポテンシャルの高さをうかがわせる」と評価すると、横浜DeNAの稲嶺スカウトも「ストレートの質も空振りを取れるように変わってきた印象。力任せの投球から、大人の投球に移りつつある。後はボールをどうコントロールしていくか」と評価した。
センバツに向けて「今日の投球を生かして、次の試合は球数を少なくしていきたい。2連覇は自分たちしかできないので、少しでも貢献できればいいかなと思います」と話した石垣投手には、早くも日米による争奪戦の様相が見え始めている。
近年は花巻東の佐々木麟太郎選手、桐朋の森井翔太郎選手などが高校卒業後に米国の球界へ舞台を移した。石垣投手は現時点で「自分の中ではプロ野球の世界で活躍してから。プロを経て、いつかメジャーに挑戦したいなって思っています」と話しているが、将来的にはMLBの道も視野に入れている。まずは今年のドラフト会議で1位指名を受け、NPBで4,5年プレーした後にはメジャーという道も想像できる。
今年の高校生の目玉選手として、1年間は日米のスカウトの徹底マークが行われそうだ。







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