昨年の関東大会で敗れている横浜高の壁を超えることはできなかった。健大高崎は石垣元気投手が150キロを連発するも、集中打で3失点し春連覇を逃した。
6回以降は無失点
この日は先発した下重賢慎投手が4回途中まで横浜打線に6安打を浴びるも2失点と粘ったが、4回1アウトをとった所でエースの石垣元気投手が登板した。石垣投手は150キロ台のストレートを連発し、打者2人を連続三振に斬ってとった。
しかし6回、1番から始まる横浜打線は、奥村凌大選手のヒットを皮切りに2番・為永皓選手、3番・阿部葉太選手が150キロ前後のストレートを簡単に弾き返す。奥村頼人選手の四球の後に小野舜友選手のタイムリー、池田聖摩選手の押し出し四球で3点を奪った。その後の下位打線は三者三振で抑えると、6回以降はスライダーを多く投げ、ランナーは許すものの3イニングを無失点に抑える意地を見せたが、4回2/3を投げて6安打8奪三振3失点で、横浜高校にリベンジをすることはできなかった。
石垣投手は「秋に横浜さんに負けて、今度は負けないぞとずっとやってきたので悔しいです」と話す。今大会は大会前に左脇腹を痛めており、これまでに155キロを記録しており、この日も154キロを記録していたが、「きょうの直球が全然だめだった」と話した。確かにストレートは球速は出ているものの、昨年秋よりも横浜高校打線に弾き返されていた。
ただし、下位打線はストレートの威力で抑えることができており、今回に関しては横浜高校の上位打線がすごすぎたということが言えるかもしれない。故障はあったものの、感覚としては完敗という印象を受ける。この日に結果に石垣投手は、「夏に向けてケガをしないこと。球速は捨てて、真っすぐの質を上げていきたい。夏、戻ってくることが目標です」と話した。
球速は高校野球ではもう十分、夏までにストレートの質を高めたい。また夏までにはトミー・ジョン手術のリハビリをしていた佐藤龍月投手も投げられると見られ、今大会主戦としてベスト4入りに貢献した下重賢慎投手と共に3人で横浜高校にリベンジしたい。また、そのためには打線の強化も必須と言える。
今大会、怪我により本調子ではなかったにせよセンバツ最速の155キロを記録し、大きくアピールすることができた。ドラフト会議に向けた評価で言えば、ドラフト上位級としっかりと印象付けたことは間違いない。プロ入りを目指すために印象深い大会となった。下重投手は大学進学が有力だというが、健大高崎3本の矢がプロの舞台で投げ合う将来が見える。





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