秋季高校野球埼玉県大会は2日に準々決勝が行われ、花咲徳栄が春日部共栄に4-1で勝利してベスト4進出を決めた。注目された来秋ドラフト候補同士の投げ合いは、花咲徳栄のエース右腕・黒川凌大投手(2年)が8回2/3を2安打10奪三振無失点と圧巻の投球を披露し、県内屈指の左腕・前田悠太投手(2年)に投げ勝った。
エースの証明、中1日で114球の熱投
好投手同士の投げ合いで、花咲徳栄のエースが試合を制した。中1日での先発となった黒川凌大投手は、疲れを感じさせない圧巻の投球を披露。最速140キロ超のストレートとカットボールを軸に、春日部共栄打線を8回2/3までわずか2安打、10奪三振で無失点に封じ込めた。岩井隆監督も「今日は黒川ですよ」と、その快投を手放しで称賛した。
3回戦の昌平戦では150球を投げて完投しており、この日は中1日でのマウンドだったが、「全然いけます」と本人は自信満々。182cm86kgのがっしりとした体格から投げ込まれるボールは、最後まで威力を失わなかった。「中学校の頃から親が体作りという面で料理とかも気にかけてくれたので、それで体力もついたのかなと思います」と、自慢のスタミナの源に感謝した。
ライバル対決を制し、関東大会へ王手
対する春日部共栄のエース・前田悠太投手も県内屈指の左腕として注目される好投手で、来年のドラフト戦線を占う意味でも注目された投げ合いは、黒川投手に軍配が上がった。
体力的に9回2アウトで降板し、1年生の左腕・古賀夏音樹投手に交代すると、味方のエラーや連打で1失点。最後はヒヤヒヤしたものの、これで2年ぶりの準決勝進出を決めた花咲徳栄は、関東大会出場まであと1勝と迫った。次戦も中1日となるが、「全然いけます」と語るエースの右腕が、チームを甲子園へと導く。
黒川 凌大 プロフィール
- 氏名:黒川 凌大(くろかわ りょうた)
- 所属:花咲徳栄高校 2年
- ポジション:投手
- 投打:右投
- 身長・体重:182cm・86kg
- 主な特徴や実績:2026年ドラフト候補。最速140キロ超の速球とカットボールが武器の本格派右腕。中1日で114球を投げ、10奪三振を奪うなどスタミナも豊富。
前田 悠太 プロフィール
- 氏名:前田 悠太(まえだ ゆうた)
- 所属:春日部共栄高校 2年
- ポジション:投手
- 投打:左投
- 主な特徴や実績:2026年ドラフト候補。埼玉県内屈指の左腕として注目を集める。

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