即戦力投手もオープン戦で実力を見せ付けている。福岡ソフトバンクのドラフト2位・森唯斗投手、横浜DeNAのドラフト2位・平田真吾投手も1軍入りは当確となりそうだ。
社会人リリーフ
埼玉西武とのオープン戦で4番手として登板した森唯斗投手は、これまで最速は146km/hだったが149km/hを記録したストレートでぐいぐい押すと、カットボールで打者を手玉に取り、1回をノーヒット1奪三振、6球で終わらす完璧な内容を見せた。埼玉西武のスコアラーも「五十嵐やサファテがいないときは抑えができる」と評価し、シーズンへの警戒を強めた。
また横浜DeNAの平田真吾投手も、勢いのあるストレートと対戦した北海道日本ハムの稲葉選手が「今の球何?」と聞くほどのキレを見せたスライダーで1回をパーフェクト、10球で終わらせた。
因縁も
この二人にはドラフト会議での因縁もある。Honda熊本だった平田真吾投手を福岡ソフトバンクは高く評価しており、ドラフト2位候補としてあげていた。しかし指名順位が1つ前の横浜DeNAが平田投手を指名し、直前でさらわれる形となってしまう。そして指名したのが同じくらい高い評価をしていた森唯斗投手だった。
二人ともキャンプ、練習試合、そしてオープン戦と欠点を全く見せず、投げれば投げるほど評価が上がっていく。シーズンでもリリーフエースとしての活躍を予感させる二人に注目したい。
D2位・平田(ホンダ熊本)が七回にオープン戦初登板。24歳右腕は稲葉を二ゴロに打ち取るなど3者凡退に抑えた。威力がある直球を投げ込み、スライダーにも切れがあったが「(キャンプ終盤で)少し疲れがある。今の状態ではベストの投球ができたが、もう少し」と意欲的。それでも中畑監督は「安定感がある。1イニングでいいから続けてほしい」と中継ぎとしての期待を膨らませた。
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