阪神・岩貞祐太投手、東京ヤクルト・杉浦稔大投手、オリックス・吉田一将投手などにプロの洗礼

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 プロ野球キャンプもいよいよ終盤戦に入り、各球団とも練習試合で選手の力試しと1軍選手の絞り込みのフェーズに入った。その中で阪神・岩貞祐太投手、東京ヤクルト・杉浦稔大投手、オリックス・吉田一将投手といったドラフト1位投手などが登板したが、それぞれプロの洗礼を浴びる結果となった。

 

プロの洗礼

 社会人NO1投手と評価されオリックスにドラフト1位で入団した吉田一将投手は紅白戦で5番手として初の実戦のマウンドに立つと、安達選手、坂口選手に連続安打を許して、T岡田選手に犠牲フライで1点を失った。1回2安打1失点、最速は138km/hとまだまだの内容だった。しかし吉田投手は「変化球は大体試せた」と変化球がどのくらい通用するのか、プロの打者が反応するのかを見ていたようで、森脇監督も「プロセスを踏めばもっと良くなる」と、結果は心配していない。

 また東京ヤクルトのドラフト1位・杉浦稔大投手は中日との練習試合で登板すると、2回を1失点、ブラッドリー選手にタイムリー2ベースヒットを浴びた。「甘く入れば打たれる。プロの打者は打球の速さ、スイングの速さが全然違うと思った」とプロの打者のすごさを実感した。これで何を感じて、プロではどのようにして生き抜いていくのかを考える事になる。また東京ヤクルトはドラフト3位の秋吉亮投手も2回1失点、ドラフト4位の岩橋慶侍投手は1回2失点と、ぞれぞれ洗礼を浴びた。

 

岩貞投手、又吉投手も

 阪神のドラフト1位・岩貞祐太投手も東北楽天との練習試合に先発して先頭打者にヒットを許すと、続く打者を内野ゴロに打ち取ったが味方のエラーでノーアウト1,3塁となり、その後連打を浴びて1回4失点という結果になってしまった。不運もあるが何とか踏みとどまって欲しかった。制球が乱れテンポも悪くなっていた。「守備のミスも自分のテンポが合っていなかったから。」と話す岩貞投手、中西コーチも「岩貞はもう少し時間をかけてやっていかないと」と話した。

 また中日のドラフト2位・又吉克樹投手は東京ヤクルトとの練習試合で3回から登板すると、いきなり2球連続でサインミスを犯し、2アウト満塁から押し出しの四球を与えるなど散々の内容だった。ドラフト5位の祖父江大輔投手もランナーを許すと無警戒で盗塁を許し、タイムリーヒットで失点するなど課題を残した。

 

まだ、しかし

 まだこの時期でもあるし、プロ初の実戦登板という事もある。ミスもあれば制球を乱したりも当然あるだろう。これですぐに2軍降格ということはなく、次の実戦でどんなピッチングをするのかがポイントとなる。

 しかし、それぞれ大学、社会人では屈指の投手として評価され、ドラフト会議で指名された選手ならば、もう少し良い結果や内容を見せて欲しい。ドラフト1位投手については特に。

 

  雨と風に苦しめられながら、吉田一は淡々と投げ抜いた。「紅白は味方の打者なので。外中心に意識していた」。6回、先頭の安達、坂口に連打を浴び1死二、三塁からT―岡田の右犠飛でプロ初失点。直球は最速138キロだったが、変化球も全球種を投げ込み“試運転”を終えた。

 キャンプ序盤に右肩の張りで調整は遅れたが、森脇監督は「堂々と投げていた。プロセスを踏めばもっと良くなる」と合格点。順調にいけば22日の中日とのオープン戦(北谷)か、23日のヤクルトとの練習試合(浦添)で対外試合デビューを果たす。

 ヤクルトの新人トリオが初登板を果たした。ドラフト1位の杉浦(国学院大)、3位の秋吉(パナソニック)はともに2回1失点。4位の岩橋(京産大)は、1回2失点とほろ苦いデビュー戦となった。

 3回2死二塁からルナに右中間への適時二塁打を許した杉浦は「甘く入れば打たれる。プロの打者は打球の速さ、スイングの速さが全然違うと思った」。小川監督は「投げ切れたこと、失点したことをこれからどう生かしていくか」と成長に期待を寄せた。

 一方の背番号17はホロ苦い船出となった。先頭・小関にいきなり中前打され、無死一塁。続く榎本を二ゴロに打ち取って併殺…と思われたが、二塁・黒瀬の失策で無死一、三塁と傷口が広がった。岡島に四球を与えて完全にリズムを崩すと、本来の姿を取り戻せないまま4失点。「全然思い通りの投球ができませんでした。守備のミスもありましたが、あれは自分のテンポが悪いからです」。言い訳することなく、結果を受け止めた。

 3回から登板した又吉は、いきなり2球続けてサインを間違えるボーンヘッド。3ボール1ストライクと不利なカウントにしてしまい、山田に安打。2死満塁から西田に押し出し四球を与えた。6回に登板した祖父江は無死一塁で走者への警戒が薄れ、楽々と二盗を許した。1死後、ユウイチに適時打を浴びた。

 又吉は「投げたい気持ちが先走っていた。勘違いです。次は投げる前にサインを確認します」と神妙。祖父江も「良かった点はない。課題が出たことが収穫です」と振り返った。投球以前の問題に友利投手コーチは「一発目なので大目に見る。同じことを繰り返したらクエスチョンマークだな」と次回登板に期待した。


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