JR東日本・吉田一将投手が2安打無四球9奪三振で完封勝利、堂々のドラフト1位候補へ

社会人野球ドラフトニュース 2013年ドラフトニュース

 都市対抗野球の10日目、第2試合のJR東日本vs日本製紙石巻の試合ではプロ注目のJR東日本・吉田一将投手が7回までパーフェクト投球を続けた。

 8回1アウトで打球がセンター前に抜けて大記録はならなかったが、吉田投手にとってそれよりも大きかった事は、大舞台で完封を記録した事だろう。昨年の日本選手権でも準優勝したものの完投することはできず、1回戦の王子戦でも8回2アウトで降板するなど、スタミナ面や最後の詰めの部分が課題だった。

 しかしこの日はストレートは最速142km/hも、打者のインコース、アウトコース低めに丁寧に集めると、スライダーやフォークボールでタイミングを外し三振を奪っていく。テンポ良く回が進み、初ヒットを許した後もテンポや制球は変わらなかった。

 青森山田では控え投手で、日大でもほとんどが2部で登板していて、活躍を見せたのは1部に昇格した日大の4年秋と社会人1年目のみ、まだ実績としては少なかった。しかし、都市対抗の準々決勝で9回を投げて無四球で完封という事が、吉田投手の大きな成長を示したとともに、実績も十分積んだ事を示した。堂々とプロ入りできる。

 今年の社会人NO1投手は吉田投手のものとなった。ドラフト1位指名は確実。

 同点に追いついた7回から登板。「点を取ってくれるまで粘ろうと。粘って抑えていれば、いつかは点が入ると思っていた」。140キロ前後の直球は球威十分で、チェンジアップも効果的に決まった。9回2死一、二塁のピンチでは4番・高橋を外角の140キロ直球で空振り三振。2点勝ち越した直後、タイブレークの延長12回1死満塁は相手の3、4番を完璧に封じた。

 結局、5回2/3を2安打無失点。セガサミー(東京都)との1回戦も好救援した右腕に、鈴木監督も「岡本を出すときは、それ以上に打つ手はない」と絶大な信頼を寄せる。13年ぶりの進撃を支える岡本は「これから連戦になるけど、一試合一試合しっかり投げていきたい」と前を向いた。

  吉田は思わず天井を見上げ、苦笑いした。8回1死、長谷川の打球が遊撃・田中のグラブをかすめて中前に抜ける。その瞬間、史上3人目の完全試合が消滅した。交錯する歓声とため息。それでも、すぐに切り替えて後続を断った。

 「多少は(完全試合の)意識はあったけど、これで運を使ってもいけない。この先の試合を勝つ方が大事。逆にホッとした部分もあった」

 この日の直球は最速142キロ。ただ、球速以上に威力があり、しかも内外角の低めに決まった。チェンジアップなど変化球の切れも抜群。まともに捉えられた打球はほとんどなかった。散発2安打で9奪三振。三塁も踏ませぬ、圧巻の無四球完封ショーだった。

 王子(春日井市)との1回戦は、9回に2死三塁のピンチを招いて降板。「あと1人で代えられたので、きょうは絶対に完封しようと思った」と胸を張った。今大会は2試合17回2/3を投げ無失点。許した安打は内野安打2本を含むわずか4本と安定した投球を続けている。

 青森山田では背番号13の控え投手。日大でも2部暮らしが長く、東都大学リーグ1部では通算3勝に終わったが、JR東日本で飛躍した。社会人1年目の昨年の都市対抗は全5試合に登板。準優勝に大きく貢献し、久慈賞と若獅子賞をダブル受賞した。

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