社会人野球日本選手権の東海地区代表決定戦では、東海理化vsヤマハの試合が行われ、社会人屈指の右腕・立野和明投手の登板に12球団30人のスカウトが視察した。
5回途中8安打4失点
立野和明投手は高校卒3年目の右腕で、最速は152キロを記録する。昨年の日本選手権で12回を投げて4安打10奪三振、自責点1の好投を見せて今年の社会人右腕の筆頭格として注目されている。
しかし、今夏の都市対抗ではチームを本戦出場に導けず、トヨタ自動車の補強選手として2試合に先発したものの、三菱日立PS戦では4回4安打3失点、日本生命戦でも4回2/3で6安打5奪三振も3失点と苦しいピッチングが続いていた。
プロのスカウトも何とか良い状態のピッチングを見たいと、この日の試合に12球団30人のスカウトが押し寄せたものの、この日も制球に苦しみ、4回2アウトから3連打で1点を許すと、相手の9番バッターに3ランホームランを浴びた。4回2/3を投げて8安打4失点と厳しい内容となった。
スカウトは素材を評価
ただし、立野投手のストレートは角度があり、他の変化球も素晴らしいものがある。昨年や今年の春先はしっかりと低めにも投げられており、評価は下がらない。
○巨人・青木スカウト:「素材型の投手としてまだ伸びる要素がある。素材がいいことは間違いない。」
○中日・中田アマスカウトディレクター:「悪いといっても146キロくらい出ている。これだけの球も投げられるし。上位候補になるでしょうね。」
○東京ヤクルト・橿渕スカウトグループデスク:「上位候補には変わらない。まだ21歳、潜在能力があるのは間違いない。チームのエースになれる資質があるとは思います。」
○千葉ロッテ・永野チーフスカウト:「投手の上位候補ではある。フォームやスタミナの課題をクリアできれば、ポテンシャルも高いしもっと良くなる。上の世界でも通用する力はある。」
○オリックス・福良GM兼編成部長:「コントロールに苦しんでいる感じはするけど良いボール。力があるね。上位候補になるんじゃないですかね。」
コメントしたスカウトは、いずれも質は変わらない、上位候補になると評価している。
立野投手は試合後に、「プロに行きたい気持ちはある。結果が出ていないので見つめ直したい」と話した。プロへの思いが強い中で、次の登板でしっかりと立て直せるか注目したい。ドラフト会議では2位前後での指名が予想される。
▽巨人青木スカウト 素材型の投手としてまだ伸びる要素がある。素材がいいことは間違いない。
▽中日中田アマスカウトディレクター (状態が)悪いといっても146キロくらい出ている。これだけの球も投げられるし。(上位候補に)なるでしょうね。
▽ヤクルト橿渕スカウトグループデスク 上位候補には変わらない。まだ21歳、潜在能力があるのは間違いない。チームのエースになれる資質があるとは思います。
▽ロッテ永野チーフスカウト 投手の上位候補ではある。フォームやスタミナの課題をクリアできれば、ポテンシャルも高いしもっと良くなる。上の世界でも通用する力はある。
▽オリックス福良GM兼編成部長 コントロールに苦しんでいる感じはするけど良いボール。力があるね。(上位候補に)なるんじゃないですかね。
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