都市対抗野球東京2次予選では、JR東日本が東京ガスに勝利、プロ注目の147キロ右腕・西田光汰投手が先発で好投を見せた。
故障から復活
西田光汰投手は大体大浪商時代に147キロを記録し、プロからも注目をされたが、JR東日本に進んだ。JR東日本では太田龍投手や山口裕次郎投手と共に黄金高卒ルーキーと注目され、2年目の2018年の都市対抗本戦では、太田投手と共に140キロ中盤のストレートと大きなフォークボールで好投し、2019年のドラフト上位候補と騒がれた。
しかし、昨年は右ひじ痛に悩まされ、高卒3年目でドラフト指名解禁だったがチームに残ることを決めた。太田投手がドラフト2位で巨人に指名される中、10月に右ひじの遊離軟骨除去手術を受け、リハビリを行っていた。
その間に20種類のスクワットメニューなどで下半身と強化すると、体重は5kg増え、平均球速も7キロアップしたという。この日は最速146キロ、140キロ前半から中盤のストレートを投げ続けてインコースを攻め、昨年まではフォークボールに頼っていたが、スライダー、カーブ、チェンジアップなどを織り交ぜる投球を見せた。「内角の真っすぐが走っていたので、変化球が生きた。ベストに近い投球ができた」と話した。
9球団スカウト視察
この日は9球団のスカウトが視察に訪れた。
千葉ロッテ・永野チーフスカウト:「球種が多いし、角度もある。ハートも強いので、先発でもリリーフでもいける」
福岡ソフトバンク・宮田善久アマスカウトチーフ補佐:「制球力と内角を攻められることが強み。中継ぎで活躍が期待できる」
北海道日本ハム・坂本スカウト:「相手のインコースをうまく使えていた」
球の角度があり、非常に総合力の高い投手に成長した。昨年までは短いイニングで投げていたが、先発として6回5安打1失点と結果を残した。また、一つ一つの球を見ると結果以上のものが感じられ、またこれからの成長も十分期待できる。
今年は同学年の選手が大学4年生でドラフト会議を迎える。大学生右腕では伊藤大海投手、木澤尚文投手、小郷賢人投手などがいる。ストレートの威力はまだそこまではいかない感じだが、将来性も含めて楽しみな投手だ。
JR東日本は西田と、最速145キロ左腕の伊藤、最速149キロ右腕の石井がプロ注目選手。第2試合のNTT東日本には最速152キロ左腕の佐々木もいた。バックネット裏には巨人、ヤクルト、ロッテなど国内9球団のスカウト陣が集結。ロッテ・永野チーフスカウトは好投の西田を「球種が多いし、角度もある。ハートも強いので、先発でもリリーフでもいける」と評価した。
視察したソフトバンク・宮田善久アマスカウトチーフ補佐は「制球力と内角を攻められることが強み。中継ぎで活躍が期待できる」と評した。
視察した日本ハム・坂本スカウトは「相手のインコースをうまく使えていた」とリリーフ時とは違う配球を評価した。
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