日本新薬は、4番セカンドで出場した福永裕基選手が6回に2ランホームランを放ち、都市対抗本戦でチーム4年ぶりの勝利をあげた。
ドラフト指名漏れ
福永裕基選手は天理高校から専修大を経て昨年に日本新薬入り、昨年春のスポニチ大会で2試合連続ホームランを放ち注目されたが、昨年夏の都市対抗本戦は、大会前に怪我をして代打での出場にとどまっていた。
ドラフト指名解禁の今年、強打の右の内野手として大きくアピールしそうだったが、春の大会、日本選手権がすべて中止となり、ドラフト前のオープン戦や2次予選でアピールをしたものの、ドラフト会議では指名漏れとなった。
この日、4番セカンドで出場すると6回、ランナーを一塁に置いて初球の143キロのストレートを振り抜くと、少しつまり気味だったが東京ドームのレフトスタンド中段に飛び込む2ランホームランを放った。試合は2−1で勝利し、チーム4年ぶりの都市対抗本戦勝利に貢献した。
ドラフト会議で指名されずに落ち込みもした。しかし、「ドラフトは悔しい気持ちがあって、すぐに切り替えられたかは分からない。無理やりにでも都市対抗に(気持ちを)向かせるというのと、そこで悔しさを晴らすしかないなと思った。来年にもつながるように、爪痕を残さないとと思っていた」と気持ちを切り替え、来年につながるホームランとなった。
ドラフト会議の指名は、本当にギリギリのところだったと思う。元ベイスターズの進藤選手のような思い切りの良い打球は、進藤選手より体も大きくスタンドまで飛んでいく。セカンドの守備もまずまずで、強打の二塁手としては、中央大の牧選手などの次に評価していた球団もある。
来年、ドラフト会議で指名されるために、まずは春の大会が行われ、その中でこの日のような打撃を見せたい。




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