社会人野球日本選手権ではトヨタ自動車が決勝に進出、来年のドラフト注目投手の後藤凌寿投手がリリーフで登板し、2回を無失点に抑えた。
2回無失点
先発のエースでベテランの嘉陽投手をリリーフして7回から登板した後藤凌寿投手は、この日は最速154キロを記録したストレートで、33球中19球がストレートで、そのうち13球が150キロ台と強気の攻めの投球を見せた。
2イニング目の8回には安打2本で四球で2アウト満塁のピンチとなったが、藤原監督から「自信をもって投げなさい」と声をかけられると、153キロのストレートの後にスライダーでショートゴロに打ち取った。このピンチを凌いだことでその直後に味方が2点を勝ち越し、4−2でJFE西日本に勝利した。
後藤投手は東北福祉大の時に3年時に侍ジャパン大学代表候補合宿にも参加し、ストレートの力強さを見せていた。今年は侍ジャパンU23代表に選ばれると、先発としてU23W杯の優勝に貢献した。「代表を経験してからピンチでも慌てなくなった」と話す。
大学時代はランナーを背負ってからのピッチングに課題を見せており、この日も8回はややその感じが見られたが、無失点に抑えることができた。「内容がどうであれ、無失点なら大丈夫。割り切って投げられたことがよかったです」と話し、成長した姿をしっかりと見せている。
これで決勝に進出したトヨタ自動車は、Hondaとの自動車メーカー対決となる。後藤投手もリリーフ待機となりそうで、投球が注目される。チームからは栗林投手や吉野投手、松本投手などがいずれもドラフト2位以上でプロ入りしており、後藤投手も現時点の力で来年秋を迎えれば1位か2位で指名されるだろう。
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