桐蔭横浜大が全国制覇、小野和博投手が3完封、法大・三嶋投手は1発に泣く

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 明治神宮大会大学の部、優勝を果たしたのは東都の亜大でもなく、東京六大学の法大でもなく、神奈川の桐蔭横浜大だった。

 桐蔭横浜大vs法大の決勝は桐蔭横浜大が4連投となるエースの小野和博投手、法大も3連投となる横浜DeNAドラフト2位の三嶋一輝投手だった。小野投手は最速139kmながら左右に動くストレートでバッターを詰まらせ、無失点を続けていく。一方、法大・三嶋投手は肩に張りがあったものの5回までは140km中盤のストレートとスライダーで無失点に抑えていく。

 そして6回、桐蔭横浜大の2番、167cmの山中選手が三嶋投手の真ん中のストレートをライトスタンドにホームランで先取点を奪うと、小野投手は7回、1アウト満塁のピンチをしのぎ7安打8奪三振で完封勝利、4試合で3完封、防御率0.61の堂々の成績で神宮の主役となった。

 小野投手は最速145kmを記録したこともあるというが、大体140km前後。しかし、東海大、亜大、法大を破ったのは、チェンジアップ、スライダーの横に曲がる球とフォークボールが同じような腕の振りで投げられるから。来年のドラフト候補に十分入ってくる勝てる投手だろう。

 一方、法大・三嶋投手は「凄く悔しい。僕の力不足。ストライクを取りにいった球を痛打されて、悔いが残る1球。次につながる負けだったと言えるようにしたい」と一球の怖さを味わった。法大・金光監督は「ここまで成長したのは三嶋が一番。この1年の経験を生かしてプロでも活躍してくれると思う」と話し、急成長したエースをプロに送り出す。

 これで大学野球の2012年シーズンも全ての日程が終了した。亜大・東浜巨投手、慶大・福谷浩司投手、法大・三嶋一輝投手、大体大・松葉貴大投手、東海大・伏見寅威捕手、今年も多くの選手が活躍しプロへ羽ばたいていった。

 

  決勝が行われ、桐蔭横浜大が法大を1―0で下し、初優勝を飾った。4連投となったエース・小野和博投手(3年)が、13日の準決勝・亜大戦に続く2日連続の完封勝利をマーク。全国的には無名の同大が強豪を次々と破り、創部7年目で日本一の栄冠を勝ち取った。

 

 ナインの笑顔が、カクテル光線でより一層鮮やかに照らし出された。大体大、亜大、そして法大とドラフト指名選手を擁する強豪を連破し、最後に笑ったのは創部7年目、独立リーグを含めプロ野球選手を1人も輩出していない伏兵校だった。

 

 「先々代の鵜川昇学長(故人)から“ウチの大学が六大学を破るのを見たい”と言われてきた。部員全員の力で勝ち取った優勝」。東京六大学最多の通算44度の優勝を誇る名門・法大を破っての日本一。斉藤博久監督は、野球部創部に携わりながら07年に他界した鵜川元学長との約束を果たし、感無量の表情を浮かべた。

 雑草軍団が団結力で秋の頂点に立った。桐蔭横浜大が東京六大学代表の名門・法大を撃破。2度目の出場で、神奈川大学リーグ勢としても初となる日本一を成し遂げた。「ビックリです。うちでいいのかな。150人の部員全員の力で勝ち取った優勝」。3度宙を舞った斉藤博久監督(46)は満面に笑みを浮かべた。

 

 立役者は背番号19の小野だ。全4試合に先発して3完封。亜大を131球で零封した準決勝から連投。右肩に疲労が残りながら「一人一人アウトに取ろう」と138球で完封。最速は139キロながら左打者はチェンジアップ、右打者へはスライダー、フォークを低めに集めて凡打の山を築いた。

 

 来秋のドラフト候補に躍り出た。145キロ右腕は「六大学、東都には個々の能力ではかなわない。チーム力で勝てて本当に自信になった。できれば行きたいです」。22人の4年生のうち卒業後も硬式野球を続ける選手はゼロ。創部7年目の同校では初となるプロ入りを目指す。

一発に泣いた…法大・三嶋「悔いが残る1球」 - スポーツニッポン:2012/11/15

 3連投の疲れを見せず、5回までは無失点。だが、6回に先制の一発を許し「凄く悔しい。僕の力不足。ストライクを取りにいった球を痛打されて、悔いが残る1球。次につながる負けだったと言えるようにしたい」と涙を流した。31年ぶりの日本一を逃した金光興二監督は、それでも「ここまで成長したのは三嶋が一番。この1年の経験を生かしてプロでも活躍してくれると思う」とエールを送った。


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