JX-ENEOSが都市対抗、日本選手権の2冠達成、屋宜照悟投手が好投

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 社会人野球日本選手権は都市対抗に続き、JX-ENEOSvsJR東日本の対戦となった。JR東日本は来年のドラフト1位候補投手・吉田一将投手が先発したものの、球速は140km前半、コントロールも真ん中に集まって2本塁打を浴び5回2/3で7安打4失点で降板した。

 対するJX-ENEOSは北海道日本ハムがドラフト6位で指名した屋宜照悟投手が先発すると最速149kmのストレートをインコースに集める強気のピッチングで好投、6回2/3を4安打1失点に抑えて勝利、殊勲の投球となった。これでJX-ENEOSが都市対抗に続き2冠を達成、MVPには都市対抗の最優秀賞である橋戸賞に続き大城基志投手が獲得、2度のMVPをバネに来年のプロ入りを目指す。

 JR東日本はオリックスドラフト6位の戸田亮投手も1回1/3を投げて1安打1失点も150kmを記録したストレートには力があった。

 これで社会人野球の2012年は幕を閉じた。JX-ENEOS、JR東日本の2強に来年はどこが立ちふさがるのか、期待したい。

 

 天国の祖母に捧(ささ)げる雄叫び、そして力投だった。チームを都市対抗優勝に続く「2冠」に導いた屋宜は試合後、しんみりと切り出した。「おばあちゃんが見てくれていたと思います。ピンチのとき、一呼吸おいて、おばあちゃんのことを考えて投げました」

 

 日本ハムからドラフト6位指名を受けた2日後。10月27日に、沖縄で祖母の首里ナツさんが79歳で亡くなった。幼少時に菓子やおもちゃを買ってくれた優しい祖母。プロ入りの喜びを直接伝える前の旅立ちだった。

 

 供養の気持ちを込めて、決勝のマウンドに上がった。「(社会人として)最後の舞台なので、最初からバンバン飛ばしていった。自分の100%の力で、どんどん腕を振った」。最速149キロを計測した直球で押しまくる。投球だけではない。ナインから「ヤギ(屋宜)じゃなくて、ヒツジ」と形容されるほど、おとなしい性格。めったに試合で感情を出さない右腕が、3回に3者三振に仕留めた際には雄叫び。その後も何度もガッツポーズを繰り出した。


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