東洋大・上茶谷大河投手が151キロ、16K完封、中日・西武・阪神など12球団熱視線

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東都リーグが開幕し、東洋大は151キロ右腕ので上茶谷大河投手が先発すると、9回6安打16奪三振で完封し、開幕勝利を手にした。この試合にはプロ全12球団のスカウトが集結し、高い評価を示した。

本格派右腕

上茶谷大河投手は昨年秋の最速145キロから、この春に151キロまで球速を伸ばし、甲斐野央投手、梅津晃大投手と共に注目される投手となっていた。そしてこの日は、開幕戦の先発に抜擢されると、抜群の結果を残した。

バランスが良くきれいなフォーム、181cm85kgの身体もあり、球速は最速151キロを記録した。また、甲斐野投手から教わったというスプリットが、まだ完全に習得できていないときは「ツーシームです」と話していたが、「この日は良く落ちていたので、今日はスプリットと言いたいです」と話し、空振りを奪う大きな武器となった。9回を投げて16個の三振を奪い、リーグ記録の18個に迫った。

3投手の中で最も遅く花開いた。京都学園高校では2年生からエースを務めていたものの、3年夏は2回戦で福知山成美に8回10安打8失点で、2-8で敗れるなど、目立った投手ではなかった。リーグ戦でも昨年秋まで6試合、4回2/3の登板しかなかったが、この春の鴨川キャンプでコンパクトに腕を振るフォームに修正したところ、球速は6キロ増して151キロとなった。

14球団スカウト注目

この日は東洋大の3投手などの視察を目的に、プロ12球団に加えMLB2球団のスカウトが集結した。クローザーとして控える甲斐野投手の出番を消す快投で、逆にスカウトをがっかりさせるくらいの内容だった。各スカウトのコメントは次の通り。

○西武・渡辺SDは「肘の使い方が柔らかい。変化球も多彩。上位候補でしょう」

○阪神・吉野スカウトは「ボールに力がある」

○東京ヤクルト・橿渕編成部スカウトグループデスク:「球の切れや質だけでなく、落ち着いて試合を作れる」

○中日・中田スカウトディレクター:「完成度が高い。体の使い方が柔らかくて球質もいい。強いボールを低めに集められる。十分上位候補」

○東北楽天・長島スカウト部長:「全ての球種で空振りが取れるのがいい。オリックスの西のような肘の使い方。このままいけば、即戦力候補」

上茶谷投手はストレートを低めに決め、145キロ以上を記録していた。ドラフト上位指名は間違いなさそうで、プロでも黒田博樹投手のような強い球も投げる本格派右腕として活躍をしてゆきそうだ。

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141球目。上茶谷は直球で最後の打者のバットに空を切らせ、16個目の三振を奪った。92年秋に門奈哲寛、02年秋に堤内健(ともに日大)が記録したリーグ最多18にあと2と迫る奪三振ショーで先発デビューした右腕は「緊張はめちゃくちゃした。(勝利の瞬間)全部力が抜けた」と笑みを浮かべた。

東洋大・上茶谷が最速151キロの直球とスプリットを巧みに使い、自身の初勝利を完封で飾った。杉本新監督に初勝利をプレゼントし「めちゃくちゃ緊張したけど、先に点を取ってくれ、全力で投げられた」と笑顔。国内外14球団が視察し、ヤクルト・橿渕編成部スカウトグループデスクは「球の切れや質だけでなく、落ち着いて試合を作れる」と好評価した。

最速151キロを誇る上茶谷は、最速147キロを計測した力強い直球を軸に、カットボール、フォークなどを織り交ぜ、6回を除く毎回の16奪三振。「後ろにすごい投手がいるので、初回から全力で行きました。勝ててよかったです」。クローザーとして控える今秋ドラフト1位候補の157キロ右腕・甲斐野央(ひろし、4年)に出番を与えない快投だった。

日本の全12球団と米球団のスカウトが視察する中、「甲斐野に教えてもらった」という新兵器は威力抜群。西武・渡辺SDは「変化球も多彩。上位候補でしょう」、阪神・吉野スカウトは「ボールに力がある」と評価した。最終学年で頭角を現し、うれしいリーグ戦初勝利。強力投手陣の柱としてフル回転する。

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