東洋大・上茶谷大河投手9回1失点で勝ち点、広島、楽天、オリックス、日本ハムなどが評価

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東洋大は中央大との3回戦で、1戦目に141球で16奪三振完封勝利の上茶谷大河投手が先発し、9回1失点で完投勝利、チームに勝ち点を与えた。

110球完投勝利

1戦目に141球を投げて完封勝利をしていた上茶谷大河投手、「張っていると思ったけど2日前と変わらない。勝てて良かった」と話した。この日は最速148キロを記録、7回まで無失点に抑えたが8回に1点を失い完封は逃した。さらに9回も2アウト2塁のピンチを背負ったが、146キロのストレートで空振り三振を奪った。9回4安打7奪三振1失点、見事な完封勝利だった。

「直球の調子が良かったので、どこまで真っすぐで押せるか試したかったんです」と話し、上茶谷投手対策としてバットをコンパクトに振ってきた中央大打線に、低めに伸びるストレートで真っ向勝負、要所でスプリットが冴えて2戦連続で圧倒した。

2戦目で登板したドラフト1位候補の梅津晃大投手と甲斐野央投手も、「いつでも俺らがいるから」と待機していたが、その言葉を胸に「いけるところまでいこう」と序盤から飛ばし、最後まで投げ切った。

5球団スカウトがさらに高い評価

1戦目でドラフト上位候補という評価をしたプロのスカウト陣だが、この日はさらに評価を加えた。

広島・苑田聡彦スカウト統括部長:「馬力があって制球もいい」

オリックス・古屋編成部副部長:「ストライク先行でコースに投げ分けられる」

と上茶谷投手を評価し、

日本ハム・山田スカウト顧問:「スタミナも見られたし、3人が秋に1位指名の可能性もある」

東北楽天・長島スカウト部長:「完成度が高く、先発でもリリーフでも即戦力。3人そろって1位指名もありうる」

と梅津投手、甲斐野投手と並んで上茶谷投手も、ドラフト1位指名される可能性について話した。

低めに伸びるストレートとスプリットで、即戦力として来年から勝ち星を計算できそうなのは上茶谷投手だと思う。またスケールで行くと、梅津投手、甲斐野投手は将来、菅野智之投手くらいにチームを背負う投手になっていく可能性を秘めていると思う。

東洋大の3投手のドラフト1位指名は、現実的になってきた。

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京都学園高時代は、無名で3年夏も県大会は2回戦止まり。東洋大でも昨年までは1年先輩の飯田(現新日鉄住金鹿島)らの陰に隠れ、リーグ戦登板は計6試合4回2/3で勝ち星なしだった。それでも冬のトレーニングが実り、今春のオープン戦から最速151キロまで球速アップ。9日の1回戦ではリーグ戦初先発で16三振を奪い完封。一躍、“全国区”に名乗り出た。

 この日も完投で、視察した日本ハム・山田スカウト顧問も「スタミナ(があるの)も見られたし、(最速153キロの梅津、同154キロの甲斐野と)3人が秋に1位指名の可能性もある」と期待した。

ブルペンではドラフト候補の甲斐野、梅津も準備。2人から「いつでも俺らがいるから」と言われ、上茶谷は「いけるところまでいこう」と初回から連続三振と飛ばした。

 2年冬には右手の血行障害の手術を受け「指にかかる感覚が良くなった」という。昨年まで未勝利だったが体重は1年間で10キロ増えて85キロになった。ネット裏では5球団が視察し、広島・苑田聡彦スカウト統括部長は「馬力があって制球もいい」と評価。上茶谷は「今はアドレナリンが出ているけど明日になったら(疲れが)来ると思う」と笑顔で右肩をさすった。

安定感抜群だ。141球を投げて初完封勝利を挙げた9日から中1日での登板となった上茶谷。「アドレナリンが出ていた」と疲れを全く感じさせない投球で、勝ち点獲得に貢献した。

 中盤まで0-0と緊迫した展開にも落ち着いていた。「真っすぐで行けることを試したかった」。この日最速148キロの直球を軸に中大打線を押し切った。

 今までは実績がなかったが、今カードで2試合を1人で投げ抜いて2連勝した右腕。視察した広島など5球団のスカウトも舌を巻き、オリックス・古屋編成部副部長は「ストライク先行でコースに投げ分けられる」と評価した。

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