大商大、ヤクルト指名の大西広樹投手が2回ノックアウト、中日指名・橋本侑樹投手は粘り

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ドラフト会議で、大西広樹投手、橋本侑樹投手、小野寺暖選手の3人が指名された大商大だったが、明治神宮大会初戦で東海大北海道に2-0で敗れた。

大学最後

先発したのは東京ヤクルトからドラフト4位で指名された、右のエースで、関西六大学ではリーグ通算27勝を挙げている大西広樹投手だった。しかし、序盤から東海大北海道打線に集中打を浴び、1回0/3で5安打を許して1失点し降板した。

これまで、大学選手権に3回、明治神宮大会にも1度出場しており、これで全国は5度目だったが、「緊張して自分の力を出し切れなかった。」と話した。ドラフト指名後という事もあり、大学最後という事もあって特別な思いがあったのかもしれないが、結果として出すことができなかった。東京ヤクルトに入団する事になる大西投手は、「神宮に来るたびに負けたことを思い出して初心に戻りたい」と話し、プロでは本拠地となるこの球場で勝利すること、そして大学時代に果たせなかった日本一を達成すると誓った。

2回にノーアウト1,2塁のピンチでリリーフ登板したのは、中日がドラフト2位で指名した左のエース・橋本侑樹投手だったが、橋本投手はこのピンチで3人を抑えると、最速147キロのストレートでインコースを攻め、6回までノーヒットピッチングを見せた。味方打線が抑えられる中で7回1アウト1,2塁から、初球のカットボールを合わせられてセンター前にタイムリーヒットを浴びた。「もう少し、内に投げたかった」と話した。

6回2安打6奪三振4四死球で1失点、0-2で試合を終えると、「しっかり抑えなあかんところで抑えられなかった。このチームでもっと野球がしたかった」と肩を落とした。視察をしていた中日の米村チーフスカウトは「勢いのある球を投げていた。まあまあ粘れていた」と話し、合格点を与えた。

また、阪神が育成ドラフト1位で指名した小野寺暖選手は、3番センターで出場したものの4打数ノーヒット、「日本一だけを目指していたので、1回戦で負けて申し訳ない。全国で弱いと言われてきたけど、最後まで流れを変える存在になれなかった」と話した。

4年間で5度の全国大会出場をしたものの、日本一には届かなかった。3人ともセリーグのチームに入り、今度は対戦相手となっていく。この3人のうち誰がプロで日本一を達成するだろうか。この日の姿と見違えた笑顔で喜ぶ姿を将来見たい。

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右の本格派の大西は「緊張して自分の力を出し切れなかった。(ヤクルト本拠地の)神宮に来るたびに負けたことを思い出して初心に戻りたい」と目を真っ赤にした。左投手の橋本は「今回はできなかった、チームを勝たせられる投手になりたい」と前を向いた。

阪神育成1位の小野寺暖は3番に入って4打数無安打だった。「日本一だけを目指していたので、1回戦で負けて申し訳ない。『全国で弱い』と言われてきたけど、最後まで流れを変える存在になれなかった」と、号泣した。

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