近大・佐藤輝明選手、困難な状況での記録達成に「より価値がある」

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近大のスラッガー・佐藤輝明選手は西宮市内の自宅に戻っているが、「暇と言えば暇ですが、家族と長い時間を過ごすこともこの先、あまりないと思うので、この時間を大事にしています」と話している。

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バッティングの調子

佐藤輝明選手のこれまでのリーグ戦成績は次の通り。

リーグ戦本塁打打率安打数四死球
1年春0.270102
1年秋2.267120
2年春2.333174
2年秋3.354175
3年春2.333148
3年秋2.18895

ホームランは1年生の秋からコンスタントに打ち続けており、安打数は2年生の春・秋が最も多く、打率、本塁打、安打数のキャリアハイは2年秋となる。3年春は四死球も多くなりだんだん勝負されにくくなってきたこともあり、また故障により思うようなスイングができない状態でもあった。

そして昨年秋は2本塁打を放っているものの、打率.188と不振だった。今年2月のキャンプでは「少し意識を変え、感覚をつかみつつあったんです。フォームというか自然に、より自分のスイングに集中するという意識。バットを寝かせ気味にして、出しやすくという感じで。呼び込むというか」と話し、オープン戦でも結果を残して春に向けて復調の兆しを見せていた。

ところが、新型コロナウイルスの影響によりオープン戦が途中で中止となり、春のリーグ戦も大幅に遅れる事になった。佐藤選手も今は西宮市の自宅に戻り、「できることはどうしても限りがありますね。今は家の中で筋トレをやって羽根打ち程度です。外では家の前での素振りやキャッチボールで、硬球はもうずいぶん打っていません。打ちたい気持ちはすごいあるのですがこればかりは」と話し、硬式の球を打てない日々が続く。

しかし、「暇と言えば暇ですが、家族と長い時間を過ごすこともこの先、あまりないと思うので、この時間を大事にしています」と話し、おそらく今年の秋のドラフト会議で指名されることにもなり、これだけ長い間家族と居られるのもこれが最後となるかもしれない。大切な時間を過ごしている。

佐藤選手は大学の先輩・二岡選手の持つリーグ最多本塁打まであと2本と迫っており、これまでの実績を見ると春のリーグ戦で記録に並び、秋に新記録となるペースだった。またリーグ通算安打も79本で100安打まであと21本、春のリーグ戦があれば到達する確率は高いと見られている。

しかし、春のリーグ戦は通常通りの試合数で行なう事は難しそうで、「僕にコントロールできることではないので、やれる範囲でやるしかないですね。」と佐藤選手は話す。しかし、「ただ、そこで打てば評価にもつながる。記録も、試合が少ない中で達成できれば、より価値があるかなと思います」と、記録をあきらめたわけでは当然ない。

春の日程がどうなるかわからないが、春に2本塁打、10安打程度を打ち、秋に本塁打の新記録と100安打を達成したい。

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現状、関西学生野球連盟は6月6日のリーグ戦開幕を目指しており、方式は1回戦総当たり制が濃厚。佐藤はリーグ通算11本塁打で、大学の先輩にあたる近大・二岡智宏(現巨人3軍総合コーチ)が持つリーグ最多13本塁打(82年の新リーグ以降)まで「2」。通算79安打で100安打も視界に入っており、記録の観点から言えば、試合数の減少は不利に働く。

 「僕にコントロールできることではないので、やれる範囲でやるしかないですね。ただ、そこで打てば評価にもつながる。記録も、試合が少ない中で達成できれば、より価値があるかなと思います」

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