苫小牧駒大のドラフト1位候補・伊藤大海投手、3度の孤独な戦いで進化

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苫小牧駒大で最速155キロの速球を投げ、ドラフト1位候補として注目される伊藤大海投手が、新型コロナウイルスの影響で試合ができない中でさらに進化を見せている。

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3度目

伊藤大海投手は大学に入って、野球ができない時期が3度あった。1度目は、駒澤大を退学して苫小牧駒大に転入した時、連盟の規定により、1年間公式戦に出場することができなかった。

しかし、「今まで野球をやってきた中で一番つらかった。孤独の中でやっていた」と話すこの間に、体を鍛え上げて10kgの増量をすると、2年時にはいきなり148キロの速球を投げ、注目されるようになる。そしてその年の大学野球選手権で151キロを軸とした投球で、一気に全国クラス、世代を代表する投手となった。

2度目はその秋、左足首を骨折してしまう。また孤独な戦いへと引き戻されることになったが、「また自分の足りないことに気付く時間を与えてくれた」と話し、自分を見つめなおす時間に使った。

そして今年、3度目の野球ができない時間が新型コロナウイルスの影響で生まれた。ドラフト1位候補として大きなアピールをする大切な時が、再び奪われた。

しかし伊藤投手は、孤独な戦いに2度も打ち勝って、その度に成長をしている。昨年はクイックで投げていたが、今年は「最初から負荷をかけるイメージ」と、足を上げて投げ、軸足の膝を曲げる事で体重をかかとに乗せ、それをボールに伝えるという形で、「イメージが一つ抜けた」という。

twitterではブルペン投球の模様の映像を載せているが、変化球も交えて40球を投げ、「打たれる気がしない」と話す。春の北海道学生リーグは中止となったが、北海道の秋季リーグ戦の開幕は早い。最後の秋に向けて「また化けたと思われるようにしたい」と意気込みを見せている。

これから、オープン戦や秋季リーグ戦の伊藤投手の投球が大いに注目されるだろう。最速の更新、そして様々な球で空振りを奪えるピッチングを見たい。

伊藤大海投手が苫小牧駒澤大で1年ぶりの復活、148キロ記録し巨人など5球団注目
駒大苫小牧でセンバツで1勝を挙げ、駒澤大に進学したものの中退し、2017年に苫小牧駒澤大に入学していた伊藤大海投手が、148キロの速球を投げ、7回1安打14奪三振の投球を見せた。
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昨年はクイックで投げたが、今年は足を上げて投げることを念頭に置いていた。春季リーグ戦までに“完成形”を出せなかったが、自主練習期間の先月「最初から負荷をかけるイメージ」で膝に角度をつけた。かかとの上に加重する意識、さらに強さを増した体幹も合致。力が最大限ボールに伝わることで直球の伸びと切れがさらに増し「イメージが一つ(上に)抜けた」という。この日のブルペンでは、新たに解禁するフォークも交えて40球。笑いながら「打たれる気がしない」と言うのも、手応えの証だ。

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