早大・早川隆久投手が9回17奪三振、スカウト「今年NO.1の投手」

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早稲田大の155キロ左腕・早川隆久投手が、この日開幕した東京六大学秋季リーグ戦の明治大戦で、9回2安打17奪三振1失点の圧倒的なピッチングを見せた。大学生投手のNO.1が確定した。

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誰もが認めるNO.1

左腕ではNO.1、早川隆久投手は昨年までの実績も十分で、今年のドラフト候補としてそう評価されていた。ただし、今年は新型コロナウイルスの影響で公式戦での登板が少なく、春のリーグ戦でもその力を見せたものの、明治大・入江大生投手や法政大・鈴木昭汰投手など、他の投手の急成長ぶりが注目され、それらの投手を圧倒するような所までは行っていなかった。

秋季リーグ戦の開幕戦、この日は急成長した明治大・入江投手との投げ合いが注目された。しかし、その試合で早川投手が圧倒的な実力を見せつけた。最速は152キロを記録、150キロ前後のストレートを見せ球に使うと、決め球には切れ味鋭いカットボール、スライダー、チェンジアップを使い分けた。9回2安打17奪三振1失点、何も文句が付けられない、まさに大学での集大成の投球だった。

明大の先発だった入江投手は、「球筋も球威も全然違う。別人が投げているような感じだった」と高校時代に見た早川投手から大きく成長した姿を見せつけられ、「このような圧倒的な力の差を見せつけられて負けるのは非常に悔しい」と話した。

おそらく、早川投手をライバルとして意識してきた投手たちも、早川が大学NO.1と引導を渡す投球だったと思う。上を認めざるを得ない、それだけすごい投球だった。

スカウト評価

この日はもちろん12球団すべてのスカウトが視察した。早川投手の評価は次の通り。

楽天・後関スカウト部長は「今永クラスか、それ以上に化ける素質はある」

東京ヤクルト・小川GM:「制球力、球の力は申し分ない。カットボールの使い方も前よりよかった。右打者からカット、スライダーで空振りを奪えたのは、キレがあるから。スピード、制球、全てにおいて申し分ない。今年NO.1でしょう。競合しても1位指名に値する投手。いくチームは、外れたらどういう戦略が必要か考えないといけない。」
広島・苑田スカウト統括部長:「直球の球持ちがいい。あれだけのボールの速さ、切れ。コントロール。間違いなく重複する。」

中日・松永編成部長:「1週間前の社会人対抗より、余裕を持って投げていた。もちろん左でナンバーワン」

オリックス・牧田編成副部長:「1位でないと、取れない投手」

阪神・畑山統括スカウト:「カットボールで投球の幅も広がっている。トップクラス」

福岡ソフトバンク・宮田チーフスカウト:「圧巻の投球だったね。初回からスライダーをも入れてうまく抑えている。イメージチェンジした。評価が上がったんじゃないかな」

千葉ロッテ・榎チーフスカウト:「素晴らしい。左投手でナンバーワン。プロでも、左で150キロはそういない。ツーシームやチェンジアップとバリエーションもあるし、カットは直球の軌道から来る。バランス良く投げ、メリハリがある。伸びしろもまだまだ感じられる。千葉出身だし。いや、地元だからじゃなくても欲しい」

横浜DeNA・八馬スカウト:「ボールの質、体のバランスがまた良くなった。5回で10三振でしょ。僕は今年NO.1投手だと思います。当然抽選でしょう。」

完封はならず

また、ロッテなどで通算117勝を挙げている早大・小宮山監督も「球の速さ、制球力に、投球のコツをつかんでランクが上がったと思います」と話したが、「来年プロで活躍するには、もう1ランクか2ランクレベルを上げないとローテーションで投げるのは無理かな。残りの戦いでどれだけ覚えることができるか。おいおい教えていこうと思います」と話し、まだまだ足りないと厳しさを見せた。

この日は9回2アウトから四球を出し、タイムリー2ベースヒットを許して、目標にしていたリーグ戦初完封を逃した。しかし最後のバッターを17個目の三振で締め、意地を見せた。

今年の投手全体のドラフト候補でも、頭一つ抜けた存在となった。ドラフト会議では7球団前後が指名する可能性がある。

2020年ドラフト指名予想
 2020年ドラフト指名予想です。
2024年度-大学生投手のドラフト候補リスト
ドラフト候補の評価や動画、みなさまのコメントを紹介します

▼ヤクルト・小川淳司GM 真っすぐの走り、制球など今年No・1でしょう。競合しても1位指名に値する投手。(抽選で)いくチームは、外れたらどういう戦略が必要か考えないといけない。

 ▼DeNA・八馬幹典スカウト ボールの質、体のバランスがまた良くなった。5回で10三振でしょ。僕は今年No・1投手だと思います。当然抽選(1位競合)でしょう。

 ▼広島・苑田聡彦スカウト統括部長 あれだけのボールの速さ、切れ。コントロール…。1位競合は間違いない

▽広島苑田スカウト統括部長「直球の球持ちがいい。(奪三振は)直球、変化球ともキレがあるから。間違いなく(1位指名で)重複する」

▽ヤクルト小川GM「右打者からカット、スライダーで空振りを奪えたのは、キレがあるから。スピード、制球、全てにおいて申し分ない」

▽ロッテ榎チーフスカウト「プロでも、左で150キロはそういない。変化球も多彩。カットは直球の軌道から来る。バランス良く投げ、メリハリがある」

ロッテは9日のスカウト会議で1位指名候補として名前を挙げており、榎チーフスカウトは「左投手でナンバーワン。真っすぐも変化球も制球がいい。千葉出身だし…。いや、地元だからじゃなくても欲しい」と猛プッシュ。ヤクルト・小川GMは「制球力、球の力は申し分ない。カットボールの使い方も前よりよかった」と高評価した。

ドラフト上位候補の競演に集まった12球団スカウトは早川の投球に驚嘆した。阪神は和田TAら5人態勢で徹底チェック。畑山統括スカウトは「カットボールで投球の幅も広がっている。(大学生では)トップクラス」と絶賛した。

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