近畿大の佐藤輝明選手はこの日、視察に訪れた巨人、阪神、中日、北海道日本ハム、オリックスの5球団のスカウトの前で、フェンス直撃の3ベースヒットを打った。
ホームランかも微妙な当たり
関西学生リーグの近大vs京大の2回戦、佐藤選手は3番サードで出場すると、第1打席、第2打席は四球で歩かされた。5回の第3打席は空振り三振をして迎えた第4打席は7回、1アウトランナー無しの場面で訪れた。
カウント1-0からのスライダーを振りぬくと、打球は左中間のフェンス最上部にあたるヒット、50m6.0秒の足を生かして三塁に到達する見事なスリーベースヒットだった。田中監督が「入って、出てきたように見えた」と話し、主審にホームランではないかと確認をするほどの当たりだった。
リーグ新記録の13本目のホームランにはあとわずかだったが、少ない打てる球で結果を残した。この日、視察をした巨人、阪神、中日、北海道日本ハム、オリックスのスカウトの内、3球団のスカウトが評価のコメントをしている。
巨人・水野巡回コーチ:「スケールが大きい。あそこまで運べるのは大したもの」
中日・中田宗男アマスカウトアドバイザー:「あのスイングができる打者は、そうはいない。本塁打を打つコツを覚えたら、とんでもない数字を残すだろう」
阪神・渡辺亮スカウト:「少ない甘い球を一振りで仕留められるのは能力が高い証拠。逆方向にあれだけ飛ぶのは、やっぱりパワーがある」
プロでも来年は3番で出場をしているのではないかと思う。この即戦力内野手をどこの球団が獲得するのか、注目される。
スタンドでは阪神、巨人など5球団のスカウトが視察。阪神・渡辺亮スカウトは「少ない甘い球を一振りで仕留められるのは能力が高い証拠」と話し、中日・中田宗男アマスカウトアドバイザーは「あのスイングができる打者は、そうはいない。本塁打を打つコツを覚えたら、とんでもない数字を残すだろう」と再評価した。
この日は巨人、阪神、中日、日本ハム、オリックスの5球団が視察した。「本塁打を打ちたい気持ちはあるけど、相手も真っ向勝負をしてこない。打つべき球は打てた」と、残り4試合で記録に挑む。
1、2打席目は四球で、3打席目は三振。迎えた4打席目で、2球目のスライダーに反応した特大の三塁打。近大・田中秀昌監督は「(本塁打に)見えたので」と球審に確認したが、判定はそのまま。リーグ最多に並ぶ13本塁打は次戦以降に持ち越しとなった。それでも、持ち味を発揮した逆方向への長打。2人態勢で視察した阪神の渡辺スカウトは「逆方向にあれだけ飛ぶのはやっぱりパワーがある」と評価した。
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