大学生左腕投手として、西日本工大の隅田知一郎投手がプロのスカウトから注目を集めている。
150キロ左腕
隅田知一郎投手は波佐見高時代に2017年夏の甲子園で登板し、左から角度のある球とキレで右打者に食い込むストレートが抜群の投手だった。その投球を見て強豪の大学から声がかかったというが、高校2年の時から西日本工大の武田監督に声を掛けてもらっており、西日本工大に進んだ。
大学では1年から活躍し、3年秋には150キロを記録した。高校時代は線が細かったものの、下も安定感が増しバランスがよくなっている。投げられるストレートは威力抜群で、チェンジアップ、スライダー、フォーク、ツーシームなどの変化球も、武田監督が「全部の球で空振りを取れる」と非常に魅力だ。
九州地区大学リーグの北部ブロック1部リーグは4月10日に開幕する。
ノーヒッター
東北福祉大の綱脇慧投手は、その2017年夏の甲子園で花咲徳栄のエースとして見事に優勝を勝ち取っている。東北福祉大に進むと2年生の秋の東北地区代表決定戦でノーヒットノーランを達成し注目された。
綱脇投手は球速は140キロ前後、球速以上に速さを感じる球が持ち味だが、今年に入り初の実戦登板で自己最速を1キロ更新する142キロを記録、3月下旬に亜細亜大とのオープン戦では4回をノーヒットに抑える投球を見せた。
東北福祉大は153キロ右腕の椋木蓮投手、左の三浦瑞樹投手に、下級生でも150キロを超す球を投げる投手が揃い、登板が確約されているわけではないが、大塚監督は「持っている投手。甲子園で優勝までして、大事な場面でノーヒットノーランできる勝ち組の投手ですよ」と信頼は厚い。
できれば球速を最低でも145キロまで伸ばしたいところだが、結果でプロのスカウトの視線をひくことができるかもしれない。
隅田は大学で1年春からベンチ入りし先発、中継ぎで活躍。スリークオーターから昨秋のリーグ戦で記録した最速150キロの直球とチェンジアップ、スライダー、フォーク、ツーシームなど多彩な変化球を駆使する。武田監督は「一番いいのは全部の球種で空振りを取れること。変化球もまとまっている」と評価する。
今年初実戦で自己最速を1キロ更新する142キロをマーク。3月下旬に行われた亜大とのオープン戦でも、先発し4回無安打無失点に抑える圧巻の投球を見せた。今冬のフォーム改善や下半身強化の成果が直球の質向上につながり、本来の打たせて取る投球を、さらに磨きがかかった状態で取り戻した形だ。大塚監督も、「マウンド度胸やゲームの作り方は超一級」と話し、公式戦での完全復活へ期待がかかる。
コメント