日本大が専修大と4-4で引き分け、東都リーグ2部の優勝を決めた。プロ注目の赤星優志投手がリリーフで登板し、2回1/3を1安打無失点に抑えた。
赤星投手がMVP
日大は、前日に完封勝利を挙げている赤星優志投手が、この日も7回途中から登板し。2回1/3を1安打無失点に抑えた。試合は劣勢だったが、「赤星を勝たせる」とチームがまとまり、9回に同点に追いついて引き分けとなり、日大が2部優勝を決めた。
この日の最速は152キロを記録した赤星投手、「自分の成績がチームの優勝につながったと思うとうれしいです」と話した。今季は3勝1敗、防御率0.78でリーグ1位となり、MVP、最優秀投手に選ばれた。「タイトルを取れ、優勝できてうれしい。困ったときには、自信のある球で押せるようになったので、入れ替え戦でも勝負したい」と話す。
1部、2部入れ替え戦は6月21日から行われる。1部6位の東洋大、7位の立正大と三つ巴の戦いとなる。秋で1部リーグで今週のような投球を見せられれば、ドラフト上位候補にも挙がってくるかもしれない。人生をかけた勝負となりそうだ。
専修大・菊地投手は2試合連続完投も涙
対する専修大は、前日の試合でこちらも119球で完投している3年生の菊地吏玖投手が、2日続けての先発のマウンドに立つと、9回まで159球を投げた。
最初は疲れはなかったと話し、この日は自己最速を更新する150キロを記録した。しかし、3-4と1点をリードした9回に、四球2つとヒットで1アウト満塁のピンチ、それでも投手交代はなく続投すると、押し出しの死球となり同点を許す。この瞬間、優勝が消滅した。
それでも菊地投手は残りの2アウトを奪い、引き分けで試合を終えた。「8回までとは何か違った感覚。先頭を抑えて、ホッとしてしまった。心の揺れがあったと思う。自分が踏ん張り切れなくて、勝ちきれなかった。申し訳ない」と話した。
菊地投手は「どんな場面でも隙を与えない投手を目指して明日から練習する。秋こそ1部昇格を目指していきたい」と話し、秋の1部昇格に視線を送った。150キロを記録し、来年のドラフト注目投手となる可能性もあるが、この日の連投が、菊地投手の投手生命に影響が無いことを祈る。
日大のプロ注目右腕の赤星は七回途中から救援し無失点で、最優秀選手、最優秀投手に選ばれた。「タイトルを取れ、優勝できてうれしい。困ったときには、自信のある球(直球)で押せるようになったので、入れ替え戦でも勝負したい」と意気込んだ。
エースで最速152キロのプロ注目右腕・赤星は7回途中から救援して2回1/3を1安打無失点で勝利に貢献し、最高殊勲選手などのタイトルを受賞。6月21日から始まる1部下位2チームとの入れ替え戦に向け「(優勝は)今後につながる。入れ替え戦に生かしたい」と意気込んだ。


誰もエースを責めることはない。前日の1回戦では9回119球を投げ1失点完投負け。2日連続で先発し、9安打4失点も自己最速を2キロ更新する150キロも計測。159球を投げ抜いた。今春は7試合で4完投、リーグトップの50イニングを投げた。斎藤正直監督は「菊地にかけました。大したものです。大きな投手になってほしい。お互いにいい試合だった」とねぎらった。


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