福岡ソフトバンクがドラフト2位で指名した慶応大の正木智也選手が、明治神宮大会の東農大北海道戦で、逆方向のライトへ会心のホームランを放った。
ソフトバンク編成部長「右打者というのも大きい」
正木智也選手は2回、外角の138キロのストレートを逆方向に運ぶと、打球はぐんぐん伸び、ライトスタンドの真ん中まで届くホームランとなった。「感触は完璧。こういう場面で打ててうれしい」と話した。
ライトへのホームランに、「逆方向への本塁打は、4年間ずっと目標にしていた。右中間には打ったことがあるが、ライトの上は初めて」と話す。強打者のステップとして、最終的に逆方向に打てるかどうかというのもあるが、学生の間にそれをクリアした。
正木選手はこの秋、右の大砲としてドラフト候補として注目されていたものの、リーグ戦ではホームラン0本、打率も.206と低迷していた。しかし、リーグ戦終了後に、「インサイドアウトを徹底してやって、右方向に長打が出るようになっていると感じていた」と話す。オープン戦で調子を取り戻していた。
この日は、ドラフト2位で指名した福岡ソフトバンクの永井編成育成本部長兼スカウト部長が視察をしたが、「いい本塁打だったね。広角に長打が打てる魅力をあらためて見せてくれた。」と喜んだ。
そして、「ポジション争いは面白くなるんじゃないかな。右打者というのも大きい」と話す。福岡ソフトバンクは柳田選手、栗原選手の2枚が外野のレギュラーとして存在感が大きいが、共に左打ちの選手で、もう一枠は右の選手がいるとバランスが良い。上林選手、柳町選手、真砂選手、佐藤直選手などライバルがいるが、右は真砂選手、佐藤選手がいる。
大学NO.1外野手として注目されたが、ドラフト会議ではブライト健太選手にNO.1の座を譲った。まずはこの明治神宮大会で優勝し、プロでも1年目から長打力を武器に活躍を目指したい。


スタンドでは2位指名したソフトバンクのスカウト陣も見守った。担当の山本スカウトは「結果が出なくて試行錯誤してきたのを見ていた。プロでも、そういう積み重ねが大事」と期待をこめた。



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