専修大が取材に応じ、151キロ右腕の菊地吏玖投手や、2年時から4番を打つ今里凌選手がそれぞれの思いを語った。
数字も求められる
183cm93kgの体から最速151キロの速球を投げる菊地吏玖投手は、「順位は期待値の表れだと思います。圧倒的な力を持ったうえで、お声をかけていただきたいという思いがあります」と話し、ドラフト1位指名を目標としている。
2部では絶対的な存在となり、2年秋は3勝1敗、防御率0.31で最優秀防御率、3年春も2勝1敗、防御率1.08で巨人にドラフト3位で指名された赤星投手に次ぐ2位、そして3年秋はリリーフとして登板し、3シーズン合わせて防御率0.76と非常に安定感を見せている。
残すところは1部での成績のみとなるが、「投手の仕事は点を取られないことなので、防御率は一番気にしています。春のリーグ戦は、防御率0.00が目標。負けなければ、自然とチームの優勝が近づきます」と話し、この春の目標と1部昇格への強い思いを話した。
そして、ドラフト1位指名に向け、「右のオーバーハンドなので、数字も求められると思います。153キロから155キロは出したいですし、それだけの体の力は付いている感覚はあります」と話した。
2年から4番
専大松戸時代から注目されていた今里凌選手も今年4年生となる。大学入学時に4年後のプロ入りを目標とし、「2年から4番を打たせていただき、飛ばすことを意識した」と長打力を磨いた。
2年秋は打率.200だったが、昨年春は2本塁打、打率.379で2部リーグながら2位の打率を残した。しかし、秋は打率.200で0本塁打に戻ってしまい、「飛距離は出るようになりましたが、コンタクト率が下がってしまいました」と反省する。
今年は「しっかりコンタクトを取ること」をテーマに取り組みを行い、「自分のバッティングで一番いい点は対応力。投手の右左も気にしません。そこを見せていければ、打率は上がっていくと思います」と話す。長打力よりも確実性の高い打撃を追求する。
「入ってきた時からずっと2部なので、そういった現状を打ち破りたい」と話す今里選手も1部昇格への強い気持ちを見せた。
今年の東都2部は、1部よりもプロのスカウトが足を運びそうと感じるくらい、注目選手が多い。東洋大の156キロ右腕・羽田野温生投手、立正大の奈良間大己選手、東農大の宮崎颯投手、そして菊地投手と今里選手などがかなり注目を集めることになる。
しかし、共通した思いは”秋は1部で力を見せたい”ということだろう。この春の東都2部は熾烈な戦いが繰り広げられそうだ。


プロへのアピールという意味で、球速アップも課題として意識しているという。「右のオーバーハンドなので、数字も求められると思います。153~155キロは出したいですし、それだけの体の力は付いている感覚はあります」と菊地。

4年後のプロ入りを目指して専大へ入学した。「自分のバッティングで一番いい点は対応力。投手の右左も気にしません。そこを見せていければ、打率は上がっていくと思います」。
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