東都リーグ1部2部入れ替え戦は、1部6位の駒澤大が、2部優勝の専修大に勝利し初戦を取った。千葉ロッテがドラフト1位で指名した菊地吏玖投手が、期待に応えられなかった。
頼りのエースが
専修大は今秋の2部リーグ戦で、エースの菊地吏玖投手が防御率0.85、4勝2敗の成績を残して優勝をし、この入れ替え戦にこぎつけた。ドラフト会議で千葉ロッテから1位指名を受け、この入れ替え戦でも頼りのエースとして1戦目の先発をした。
しかしこの日は、「どんなチームか分からない中で、様子見で入ってしまって。向かっていく気持ちが足りなかったです」と話すように、初回に1番で横浜DeNAがドラフト3位で指名した林琢真選手に粘られると、フルカウントから四球を与えてしまう。その後、林選手が盗塁を決め、味方のエラーとタイムリーヒットで先制点を与えた。
初回で32球を投げる苦しい展開、駒大が菊地投手をよく分析していた。そして4回には2ランホームランを浴び、この回で降板した。残り2戦での登板の可能性を残した形での降板だった。
この日は千葉ロッテの榎スカウト部長、担当の福沢スカウトなどが視察、その前で「本来の3~4割でした」と自己採点し、「今日は1球の失投がこういう結果を招いてしまって。短期決戦はお互いに死力を尽くして戦うので、心構えというか、いつもより強く持っていかないとのみ込まれてしまう」と反省した。
ドラフト1位指名投手が、最後となる大学野球で真価を発揮し、チームを昇格させることができるか注目したい。


東都野球リーグならではの入れ替え戦。「どんなチームか分からない中で、様子見で入ってしまって。向かっていく気持ちが足りなかったです」。心の乱れが細かな制球ミスにつながり、緊迫の試合でのみ込まれた。ネット裏ではロッテ榎スカウト部長、担当の福沢スカウトも見守り、ロッテグッズを身につけて訪れる観客もいた。そんな中でドラフト1位の真価を示しきれず「本来の3~4割でした」と自慢の直球への自己評価も厳しかった。
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