明治大は今年最後の練習を終え、侍ジャパン大学代表候補合宿に参加した主将の上田希由翔選手と蒔田稔投手、そして村田賢一投手がプロ志望を明らかにした。
三冠王目指す
侍ジャパン大学代表候補合宿に参加した上田希由翔選手と蒔田稔投手、上田選手はこの日、「プロで1年目から活躍するために、4年間学ぼうと思って大学に入った。プロ1本で考えています」と話した。
愛産大三河で高校通算46本塁打を放ち、プロから注目されていた。明治大でも現時点で通算6本塁打を放ち、今年夏の侍ジャパン大学代表にも3年生ながら選出されている。先日の合宿でも大きい体だがフットワークの良い守備を見せ、打撃でもシンプルにバットが出て広角に打てそうなフォームを見せていた。「ホームランにはこだわりがある。伸ばしていきたい。3冠王を目指します」と話すが、佐野恵太選手のようにアベレージを残しながらホームランを打てる選手になるのではと感じた。
また、同じく合宿に参加した蒔田稔投手も「高校の時はプロに興味はなかったけど、村田や先輩の姿を見て意識するようになった。目指していきたい」と話す。昨年の秋からリーグ戦で登板し、今年春に4勝、秋に2勝で通算6勝を挙げているが、最速148キロの速球に変化球も制球良く投げられる。目標をプロに変えたことでどのような変化があるか注目したい。
そして、エース格のもうひとり・村田賢一投手も「プロに何が何でも行く気持ちです。それが今まで指導していただいた方への恩返しになる」と話した。春日部共栄時代から好投手として注目され、大学でもここまで現役最多の通算9勝を挙げている。148キロの速球を投げるが球速帯はもう少し欲しいところで、このオフは球速にこだわって練習をしているという。
「勝てる投手になりたい。10勝を目指します」と話し、ドラフト指名だけではなく上位指名を目指す。まずは150キロを突破し、その上で今のような安定感あふれる投球を春・秋通じてみせたい。
明治大は今年、エース番号の「11」が空き番号だった。田中監督は「来年はつけさせるつもり」と話し、蒔田投手、村田投手を競わせる。どちらが11をつけるのかも注目したい。
再来年は
そして、現2年生で再来年のドラフト指名を目指す宗山塁選手も注目される。今年春に首位打者を獲得すると、秋も4本塁打に打率.354、15打点を挙げ、打撃も抜群で守備も良い遊撃手として、満票でベストナインに選ばれた。
それでも「春は出だしは良かったけど、終盤は打率を落としてしまった。秋は出だし最悪で相手投手の術中にはまった感じ」と話し、まだまだ満足していない。そして、「シーズン打率5割。半分ヒットにできればよくやったかなと思う」と高い目標を目指す。
今年2年生終了時点で通算61安打、明治大の髙山俊選手(2015年・阪神ドラフト1位)が記録した131安打と比べると、2年終了時点では1本差となっている。リーグ記録にはあまり興味を示さないが、このまま走り続けて記録を更新し、2024年のドラフト会議では超目玉としてプロ入りをしたい。








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