関西大・有馬諒選手も支配下指名のみ、社会人に進むもプロを目指すかは未定

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侍ジャパン大学代表の捕手で、関西大でもこの秋のリーグ優勝に大きく貢献した有馬諒捕手、ドラフト会議では指名されなかった。

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指名漏れ後も周囲に気配り

有馬諒選手は捕手として、例えば北海道日本ハムに2位で指名された進藤勇也捕手みたいな驚くような強肩ではないが、近江高校時代から2年で正捕手として甲子園2出場し、林優樹投手(2022年東北楽天ドラフト6位)をリードして活躍、また関西大でも3年生の金丸夢斗投手の好投を引き出してこの秋にリーグ制覇をするなど、投手やナインに対するリード力、気配り力など総合力の高い選手として評価した。

しかし、ドラフト会議では指名は無かった。育成指名であれば入団はしないと決めており、支配下ドラフト会議が終わった時点で悔しさを伝えた時も涙は見せず、両親や仲間に声をかける姿があったという。関西大の早瀬監督も「プロでも勝負できるキャッチャーであり、人物であると評価していましたので」と話し、指名漏れを残念がった。

近江高校時代もドラフト候補として注目されたが、力不足と判断してプロ志望届を出さずに大学進学を決めた。今年は、昨年に近江高校のバッテリー、林投手が東北楽天に指名された事で、「自分もプロへ行って勝負したい。さらに思いが強くなった」と話していた。

卒業後は社会人野球でプレーする。社会人の捕手は2019年にHonda鈴鹿の柘植世那選手が埼玉西武に5位で指名されて以来、指名がない。有馬選手に2年後のドラフト会議の指名が期待されるが、早瀬監督は「本人とこれから話してみないと」と社会人でプロ入りを目指すかはわからないという。

関西大では来年、金丸投手がドラフト1位指名の可能性がかなり高い。その姿を見て有馬選手がどう感じるか。巨人の大城捕手なども活躍しており、有馬選手には社会人捕手からプロへの挑戦を期待したい思いはあるが、有馬選手の意思で決めてゆきたい。

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この記事を書いた人
yuki

 1996年よりドラフト会議ホームページを解説し、30年間に渡ってドラフト候補選手の分析や12球団のドラフト会議の指名を分析してきました。
 雑誌「野球太郎(http://makyu.yakyutaro.jp/)」にも執筆。
 2008年からはドラフト会議に関する情報を毎日投稿しており、2024年時点で23,000以上の記事書いています。
 また、ドラフト候補の動画とみんなの評価サイト(player.draft-kaigi.jp)では、みなさまがおすすめするドラフト候補選手が、これまでに3万5千人以上登録されておりその評価も行っています。

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