明治神宮大会準決勝では、広島がドラフト1位で指名した青山学院大の常広羽也斗投手が、富士大を9回3失点に押さえて勝利し決勝進出を決めた。
「悪いときに切り替えられるか」
この日の常広羽也斗投手は本調子ではなかった。大学ワーストとなる6つの四死球を与えるなど制球も良くなく、ストレートは150キロを記録したものの、本来の伸びはなかった。
それでも9回142球を一人で投げぬき、4-3と1点差のリードを守りきった。「気にしたらどんどんダメになる。気にしないようにしていました」と開き直り、「もっとやれるのにという思いはあるけど、最後まで守れたことが一番うれしいです」と話した。ストレートとフォークを織り交ぜて9回6安打7奪三振3失点で完投した。
この日、視察をした広島の苑田スカウト統括は「先発は悪いときに切り替えられるかどうか。うちのエースはそれができる」と話し、悪いなりの投球ができた事を評価、宮崎の日南でキャンプをしている新井監督もこの日の投球を聞き、「それだけの球数を投げられることは、素晴らしい。実績を積み重ねるにはタフさが大切。本当に楽しみ」と話した。
おそらくこれが大学最後の投球となりそうだが、昨年秋から急成長を見せ、春には大学野球選手権決勝で完封勝利をして頂点に上り詰めた常広投手の、しっかりと根を地に張った投球だったと思う。プロでどんな投球を見せてくれるのか、今から楽しみだ。
２０２３年ドラフト会議指名選手一覧
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2023年10月26日
2024年度-大学生投手-右投のドラフト候補リスト
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