東都大学秋季リーグでは、史上3校目の6連覇を目指す青山学院大が開幕4連勝を飾った。侍ジャパン大学代表でもリリーフとして活躍し、来秋のドラフト1位候補に挙がる最速154キロ右腕・鈴木泰成投手(3年=東海大菅生)。2点差に迫られた場面から5イニングを1安打無失点に抑える完璧なリリーフで、チームを勝利に導いた。
嫌な流れを断ち切る圧巻の5回無失点
リリーフエースの真骨頂だった。2点差に追い上げられた5回からマウンドに上がった鈴木泰成投手は、嫌な流れをものともしない。187cmの長身から投げ下ろす最速150キロの伸びのある直球と、鋭く落ちるフォークを武器に中大打線を完全に制圧。5イニングをわずか1安打に抑え、3つの三振を奪う好投で相手の反撃を断ち切った。
「相手が直球に合っていないのが分かった。自信を持って投げ込めた」と話し、「ギアを上げるべきところで上げられたことが無失点につながった」と、先週、亜細亜大のドラフト上位候補投手陣を打ち崩して連勝していた中大打線を圧倒した。
日米大学野球で得た自信「全力でいけば絶対に抑えられる」
東海大菅生高校で長身から投げ下ろす素晴らしい球を投げており、故障もあって登板は少なかったが将来性は抜群だった。青山学院大に進むと1年春からリーグ戦で投げ、今年は主にリリーフとして投げているが、リーグ通算5勝をマークしている。
そしてこの夏に侍ジャパン大学代表として日米大学野球に挑むと、強打を誇る米国打線を相手に3試合4イニングを投げて無失点、8奪三振と好投した。「全力でいけば絶対に抑えられる」という確かな手応えを得て、大きな自信を掴んだ。その経験が、この日の勝負所でのギアチェンジにも繋がった。
6季連続優勝の偉業へ、「自分の役割は前に投げた投手を助けること。青学の最後のとりでくらいの気持ちでいたい」と語る鈴木投手。王者のブルペンには、来年のドラフトの主役候補がどっしりと控えている。来年は共に侍ジャパンのリリーフとしてアメリカを圧倒した仙台大の佐藤幻瑛投手と共に注目され、ドラフト会議では1位指名が確実視される。
鈴木 泰成 プロフィール
- 氏名:鈴木 泰成(すずき たいせい)
- 所属:青山学院大学 3年
- 出身:東海大学菅生高校
- ポジション:投手
- 投打:右投
- 身長:187cm
- 主な特徴や実績:2026年ドラフト1位候補。最速154キロの長身右腕。日米大学野球日本代表。伸びのある直球と鋭いフォークが武器のリリーフエース。


コメント