東京六大学野球リーグ・慶應義塾大学の4番を務めた常松広太郎外野手(4年=慶応湘南藤沢)に、米大リーグのカブスからマイナー契約の正式オファーが届いたことが3日、分かった。10月23日のNPBドラフト会議では指名漏れとなっていたが、水面下でメジャー球団から高い評価を受けていた。常松選手は、就職最難関とされる米金融大手「ゴールドマン・サックス」からも内定を得ており、野球の夢か、エリートビジネスマンの道か、究極の選択を迫られている。
ドラフト指名漏れから一転、MLB球団がオファー
慶大の4番打者を務めた右の強打者・常松広太郎選手に、NPBドラフト指名漏れからわずか1週間後の10月31日、カブスからマイナー契約の正式オファーが届いた。今秋のリーグ戦では打率.279、1本塁打、8打点と本領発揮とはいかなかったが、リーグ通算4本塁打のパワーと豪快なスイングから生まれる非凡な打球速度が、カブスのスカウトの目に留まった。
常松選手もオファーがあったことを認め、「プロで野球をやることは子どもの頃からずっと憧れていました。体が動くうちにチャレンジしたいという思いがあるのも事実」と、野球への熱い思いを口にした。
ゴールドマン・サックス内定の秀才、揺れる胸中
常松選手は、野球だけではない。慶大法学部政治学科に在籍し、学業はトップクラス。TOEICでは990点の満点を叩き出したこともある秀才だ。その頭脳を生かし、就職活動では最難関とされる米金融大手「ゴールドマン・サックス」の内定も勝ち取っていた。
ドラフト指名漏れの時点では就職する意向だったが、カブスからの予期せぬオファーに心は揺れている。「ゴールドマン・サックスは採用を通じて大好きな会社。働くならこの会社以上に成長できる環境はない」と内定先への敬意も示す。「社員さんとじっくり話し合って全員が納得する形以外の選択肢はない」と、お世話になった内定先とも協議の上、今月中にも最終的な進路を決断する考えだ。
“夜の安打製造機”、文武両道の頂点
米ニューヨーク州出身で、幼少期も米国で過ごした常松選手。自らのキャッチコピーを「夜の安打製造機」と名付けるなど、ユーモアのセンスも併せ持つ。その明るいキャラクターと文武両道の姿勢で、慶大の4番としてチームを牽引してきた。野球の夢を追って海を渡るのか、それとも超エリートビジネスマンの道へ進むのか。その異色の選択に注目が集まる。
常松 広太郎 プロフィール
- 氏名:常松 広太郎(つねまつ こうたろう)
 - 所属:慶應義塾大学 4年
 - 出身:慶応湘南藤沢高校
 - ポジション:外野手
 - 投打:右投右打
 - 身長・体重:185cm・90kg
 - 主な特徴や実績:2025年NPBドラフト指名漏れ。MLBカブスからマイナー契約オファー。ゴールドマン・サックス内定。慶大の4番、リーグ通算4本塁打。TOEIC990点満点。
 







  
  
  
  

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