慶大・白村明弘投手が8者連続奪三振で福谷浩司投手と完封リレー

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 東京六大学では慶大vs明大の対戦が行われ、慶大3年・白村明弘投手と明大1年・上原健太投手の先発同士の投げ合いとなった。

 上原投手は6回2/3までを6安打7奪三振で1失点に抑える力投を見せたが、慶大・白村投手がそれを上回る投球を見せた。初回の2アウトから明大4番・岡大海選手を空振り三振に切って取ると、2回、3回は三者連続三振、4回も先頭打者を三振に斬って取り8者連続奪三振を記録した。リーグ記録は、長田秀一郎投手(2002年西武:自由枠)などが記録した9者連続だった。

 白村投手はその後も150kmを越すストレートとキレ味鋭いスライダーで三振を奪い、7回まで13奪三振、許したヒットも2つのみ、与えた四死球も1つだけだった。

 8回からはドラフト候補・福谷浩司投手が登板すると2イニングで3安打を許したが要所を締めて無失点に抑え、白村、福谷で完封リレーを達成、明大の1-0で勝利し優勝の可能性を残した。

 白村明弘投手は慶応高時代から140km中盤のストレートを投げ、一時はドラフト上位候補にも挙がっていたが、独特な投げ方や大学進学の希望があった事から、それほど注目はされなかった。

 ストレートは速いものの狙われて打たれたり四死球で自滅するケースも見られ、良い球を持ちながら2年生までは目立った活躍ができなかったが、3年生の秋に実力が開花し、今シーズンはここまで4勝1敗で勝ち星では早大・有原航平と並びトップ、防御率1.41も法大・三嶋一輝、明大・上原健太についでリーグ3位、となっている。

 東京六大学では2年生に早大・有原航平投手、1年生に早大・吉永健太朗投手など将来のドラフト1位候補がおり、現在の3年生の世代は明大・岡大海選手が投手としても評価されるなど、六大学のエースという存在がいなかったが、白村投手が世代のトップとなり来年のドラフトでも注目される投手になるだろう。

 また慶大では昨年の甲子園優勝の4番、横尾俊建選手が今季1号ホームランを放った。春も1本放っており、通算2本目となった。

 

 

 2日連続で先発した白村が奪三振ショーを演じた。初回2死二塁で岡大からスライダーで空振り三振を奪うと、4回の先頭打者まで8者連続三振。OBの長田秀一郎(西武)らが記録したリーグ記録にあと1と迫る快投に「三振は数えていた。(記録に届かず)悔しい。でも勝てたので良かった」と振り返った。最速150キロの直球を主体に7回2安打無失点で今季4勝目。慶応高では甲子園も経験している右腕は「真っすぐで空振りを取るのが持ち味。スライダーも切れていた」と疲れを感じさせなかった。

この記事を書いた人
yuki

 1996年よりドラフト会議ホームページを解説し、30年間に渡ってドラフト候補選手の分析や12球団のドラフト会議の指名を分析してきました。
 雑誌「野球太郎(http://makyu.yakyutaro.jp/)」にも執筆。
 2008年からはドラフト会議に関する情報を毎日投稿しており、2024年時点で23,000以上の記事書いています。
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