北海道日本ハムは、ドラフト6位で指名したJFE東日本・今川優馬選手に、大渕スカウト部長、高橋スカウトが指名あいさつをした。
特殊だと思います
今川優馬選手は見て見て楽しくなるほど、打席でフルスイングを見せる。この打撃に大渕スカウト部長は、「特殊だと思います」と評価したが、「彼に期待しているのは、チームの雰囲気を変える可能性があるということ。彼の野球選手としての実力と、合わせてプラスαで彼しか持ってない個性、能力だと思います」と話した。
今川選手は試合でもニコニコしながらプレーし、昨年の都市対抗の東芝戦では、0-0の3回に、埼玉西武ドラフト1位の宮川哲投手から逆方向のライトスタンドにホームランを放ち、雰囲気を大きく変えて勝利に導いた。新庄選手のような雰囲気を変えるプレーを見せることができる。
また大渕スカウト部長は、「打撃技術でも新たな風を吹かせてくれる可能性を持っている。」と話し、「特殊」と話した打撃が、プロの世界に影響を与える事も期待した。
150キロの球を正確に投げるような投手が入る中で、このフルスイングをしてしっかりとコンタクトし、スタンドに放り込むような打撃が見せられれば、西武の山川選手や森友哉選手と共に、フルスイングブームを作っていけるかもしれない。
また、今川選手は大学時のドラフトで指名漏れし、そこからひたむきに情報を発信し続け、バットを振り続けてきた。社会人野球の野手がドラフト会議で指名されるのが少なくなっているが、今川選手が活躍することで、社会人野球の野手のモチベーションを上げる事にもつながる。
例えフルスイングで結果が出せず、周囲からフルスイングはやめたら、という声が聞かれても、今川選手はフルスイングを続けるための心の強さと明るさがある。プロに入って磨くところは磨きたいが、このフルスイングでどこまで上がっていくのか期待したい。

大渕スカウト部長は「(打撃はプロでも)特殊だと思います」と評した。177センチ、87キロの体を目いっぱいに使った豪快なバッティングが持ち味。バットが下から出る独特なスイング軌道から広角に長打を打てる。「彼に期待しているのは、チームの雰囲気を変える可能性があるということ。打撃技術でも新たな風を吹かせてくれる可能性を持っている。彼の野球選手としての実力と、合わせてプラスαで彼しか持ってない個性、能力だと思います」と球界の風雲児として期待を込めた。
悔し涙を、うれし涙に変えた。大学時代にはドラフト候補ながら、指名漏れを経験。涙をこぼし、ここからさらにプロへの思いを強くした。武器の長打力に磨きを掛け、昨年の都市対抗野球では、若獅子賞を受賞。今年、悲願のドラフト指名を受けたのが意中の日本ハムだったこともあり、涙を流して喜んだ。
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