元巨人・青山誠選手が日大コーチに、また、元DeNAの小杉陽太投手が四国学院大コーチに就任することがわかった。
コーチ就任
青山誠氏は大学3年まで代打などで出場するくらいで、成績が残せず、当時の仲村監督からもうお前を使う気はないから、一般の就職活動に専念しろ」と言われていた。
しかしそこから野球に取り組む姿勢が変わり、4年春に打率.319を残し、特に四死球13で出塁率が高く、2013年のドラフト会議で、巨人に育成ドラフト1位で指名された。
プロ入り後、2014年5月に右膝大腿四頭筋筋断裂の大怪我を負い手術を受けると、2015年も同じ場所を手術をした。それでも2017年には活躍を見せ、支配下登録を果たした。1軍出場はなく、2018年には戦力外となり、2019年はJX-ENEOSでプレーをしたものの、1年限りで引退をしていた。
その後、競輪選手を目指していたが、昨年12月の最終試験で合格できなかった。しかし、日大の監督で、巨人の3軍コーチを務める片岡治大氏の兄・片岡昭吾氏が声をかけ、3月1日からコーチに就任する。
小杉陽太氏は二松学舎大付時代から長身の速球派投手として注目され、亜細亜大に進んだものの、2年生の終わりに大学を退学した。野球から離れ、バーガー店などでアルバイトをしていたが、二松学舎大付の恩師から誘われて高校で練習をしていると、JR東日本の堀井監督の目に止まり、JR東日本へ入社した。
1年目の都市対抗で活躍を見せると、2008年のドラフト会議で、横浜ベイスターズに5位で指名された。プロでは8年間で1軍86試合似登板し6勝の成績だったが、その後、イベント会社を設立するなどし、少年野球の指導もしていた。
二人は大きな挫折を味わっているという点で共通している。プロ野球選手になった技術はもちろんだが、指導者として挫折を知っている方が選手の気持ちを理解することもできるかもしれない。
日大は素晴らしい戦力を持つが、強豪がひしめく東都リーグで2017年秋に2部に降格し、大きな球場でできない2部リーグでの戦いが続いている。今年は152キロ右腕の赤星優志投手が注目されるが、1年春に衝撃的な活躍を見せた峯村貴希選手もおり、青山コーチの手腕でプロへ送り出したい。
四国学院大は、西濃運輸の小久保気投手や昨年に埼玉西部の育成ドラフト5位で指名された水上由伸投手など、好投手が登場するチーム。小杉コーチの指導で、147キロ左腕の富田龍投手などを育て、四国の選手のプロへの登竜門となるようなチームにしてゆきたい。


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